〈官製談合事件〉複数の元部長が“価格漏えい”認める 新潟県の調査に「業者側の指示で」

新潟県新発田地域振興局が発注した工事における官製談合事件をめぐり、歴代の部長に対する県の調査で過去に価格を漏らしたと認めた人が複数いることがわかりました。
新潟県新発田地域振興局が発注した工事における官製談合事件をめぐり、歴代の部長に対する県の調査で過去に価格を漏らしたと認めた人が複数いることがわかりました。

県新発田地域振興局が発注した工事の入札をめぐり、事前に予定価格を業者に漏らしたとして去年、振興局の元農村整備部長・鶴巻博文被告が逮捕・起訴された事件。

去年12月に開かれた初公判で鶴巻被告は「過去の人たちもやっていた」などと供述し、組織的な関与の疑いも浮上しました。

【花角知事】
「改めて、綱紀粛正・服務規律の確保を徹底しなければいけない」

こうした状況を受け、県は実態を把握し、再発防止策を検討するため、歴代の農村整備部長に対する聞き取り調査を開始。

その中で対象者10人のうち、過去に価格を漏らしたと認めた人が複数いることが関係者への取材でわかりました。

漏えいに対する見返りは確認されておらず、それぞれ「業者側からの指示だった」という趣旨の説明をしているということです。

一方、漏えいに関して引き継ぎがあったと話す人はおらず、関係者によりますと、予定価格については価格帯を伝えるケースもあったほか、対面や電話で教えるなど手法は様々だったと見られています。

事件の判決は1月29日に言い渡され、県はその後、調査結果を取りまとめ公表する方針です。最終更新日:Fri, 26 Jan 2024 19:35:48 +0900