全長4.3mの2本一対のシャフト。これは江戸幕府の輸送船・順動丸の船体の一部で、船を動かす外輪の車軸です。
順動丸は戊辰戦争中の1868年、新政府軍から攻撃され寺泊港付近で座礁。新政府軍に奪われないよう、船員たちが船を爆破しました。
【長岡市立科学博物館 加藤由美子 学芸員】
「鉄のパーツなどは再利用されるのが常。なぜか、シャフトだけはこのまま寺泊のほうに残された」
そのシャフトは腐食が進んでいたため、長岡市は今年度、保存処理を実施。東北芸術工科大学の協力を受け、自然に優しい糖類のトレハロースで腐食を防止しました。
【長岡市立科学博物館 加藤由美子 学芸員】
「長岡における戊辰戦争の痕跡の一つ。(長岡藩主の)牧野忠訓や河井継之助も(順動丸に)乗船しているので、そういったことを思いながらシャフトをご覧いただければ」
順動丸のシャフトは3月10日、長岡市寺泊地区の汐見台駐車場で一般公開されます。最終更新日:Mon, 04 Mar 2024 19:06:22 +0900