「飲み会帰りにタクシーいない…」タクシー不足補える!? “ライドシェア”に期待と懸念の声
一般ドライバーが自家用車を使って客を乗せる「ライドシェア」が東京など一部地域で始まり、今後導入地域が広がる予定だ。タクシー不足を補う期待の一方で安全面など懸念の声も聞かれるが、新潟県民はどう受け止めているか取材した。
東京などで“ライドシェア”スタート
4月8日、東京など一部地域で始まったライドシェア。
曜日や時間帯を限定し、タクシー会社の運営管理のもと、一般ドライバーが自家用車を使って有料で客を乗せるサービスで、利用者はアプリから車を呼び、タクシーと同程度の料金を支払う。
都市部や観光地でのタクシー不足を補うことが期待される一方、安全面での懸念の声も聞かれる中、今後導入地域が広がる予定だ。
タクシー不足補うも…ライドシェアに賛否の声
新潟県ハイヤー・タクシー協会によると、3月末時点の県内の法人タクシーの運転者証交付者は2908人で新型コロナ禍前と比べ大きく減少。1000人近くも減ったという。
こうした中、街の人はライドシェアについてどう捉えているのだろうか。
「タクシーは足りていないと思うので、どんどん入れてもいいのでは。夜、飲み会の帰りとかで(タクシーが捕まらず)歩いて帰ったりというのはある」
「雨の日はタクシーが捕まらない。夫が留守で娘が病気を急にしたときとか、熱を出して救急に行きたいというとき、もしそういう時間に走っているのだったら利用したい」
「性善説でいけばいいが、性悪説でいくとかなり心配。運転手といえども悪い人はいるから」
「どこに連れていかれるかわからないというのが心配」と賛否の声が聞かれた。
新潟は「直ちに導入する地域ない」
期待と懸念が入り混じるライドシェアの開始を前に4月5日、全国知事会は斉藤国交相と面会し、地域の実情などについて意見を交換した。
この会談後、花角知事は「(新潟県の状況について)新潟県は地方の県ですので、新しいライドシェア事業を直ちに入れるような状況の地域はありません」と話していた。
花角知事は大都市部と地方では状況が違うとし「タクシーやバスなどの既存の交通事業者による地域の足を守る取り組みを進めてほしいと伝えた」という。
今後ライドシェアは浸透していくのか、国はさらなる規制緩和も検討していくことにしている。