去年コシヒカリの一等米比率は5%…品質維持へ新潟県が“高温対策”の目安示す「3回目の肥料検討を」

去年は高温や水不足による影響で一等米比率を大きく落としたコシヒカリ。今年も猛暑が予想される中、新潟県は7月11日、対策会議を開き高温対策の目安を示しました。
去年は高温や水不足による影響で一等米比率を大きく落としたコシヒカリ。今年も猛暑が予想される中、新潟県は7月11日、対策会議を開き高温対策の目安を示しました。

【県農林水産部 神部淳 技監】
「これからコメの品質に非常に影響を与える重要な時期。どのような技術対策を講じていくことがベストなのか、皆さんから議論をいただく」

コシヒカリの出穂期を前に、11日に開かれたのは新潟米生産対策会議です。

去年、高温少雨やフェーン現象などの影響でコメが白濁する高温障害が発生したコシヒカリ。一等米比率は過去最低の5%となりました。

高温に弱いとされるコシヒカリですが…今年の夏も猛暑が予想されています。

【新潟地方気象台 山本浩 気象情報官】
「降水量は台風で左右されることもあって、はっきりと多い・少ないというような形ではみられないが気温が高い」

新潟地方気象台は新潟を含む北陸地方の7月からの3カ月について、平均気温は高く、降水量はほぼ平年並みとの予報を発表しています。

こうした中、県はこれまでの高温対策を見直し、今後は毎年高温となることを想定。稲の栄養状態を維持するため、3回目の肥料を追加するタイミングなどの目安を示しました。

【県経営普及課 樋口泰浩 参事】
「夏の暑さを乗り越えられるような稲に育てていって、なんとか品質を回復させたい。(農家には)稲をよく見ていただいて、栄養状態をよく確認して、それに合わせた管理をお願いしたい」

まもなく迎える本格的な夏。

県は今年のコシヒカリの一等米比率を平年並みの75%程度にまで戻したい考えで、引き続き、コメ農家への情報提供を続けていくとしています。最終更新日:Thu, 11 Jul 2024 18:40:19 +0900