パリオリンピック・競泳男子100mバタフライで8位入賞を果たした水沼尚輝選手が8月23日、新潟医療福祉大学で開かれた報告会に出席し、パリでの激闘を振り返りました。
大学の教職員や園児たちの盛大な拍手で迎えられたのは、パリオリンピック・競泳日本代表で新潟医療福祉大学職員の水沼尚輝選手です。
園児から手作りのメダルをもらい、笑顔を見せる水沼選手。下山好充監督などと大会を振り返りました。
【水沼尚輝 選手】
「見ている方はハラハラしかしないであろうという状況を上手に作りながら…笑。女神が手を差し伸べてくれたレースだと思っている」
予選からハイレベルな戦いとなる中、水沼選手は全体15位タイで準決勝へ。準決勝も全体8位で突破し、東京大会では叶わなかった決勝へ!
【水沼尚輝 選手】
「これまでサポートしてくれた人たちへの感謝や色んな人たちの顔がフラッシュバックしてきて」
ケガに悩まされながらも、見事8位入賞を果たしました。レース後、水沼選手は…
【水沼尚輝 選手】
「思うように水泳を楽しめない時期もあったが、自分自身を疑わないことがすごく大事だったので、その成果が今回の決勝に導いた」
【桶屋美圭アナウンサー】
「水泳を思うように楽しめない時期もあったと話していましたが、その時期を振り返って、どういう意味があったと思いますか?」
【水沼尚輝 選手】
「去年がまさしくその状態で」
おととしの世界水泳で銀メダルを獲得して以降、重圧を感じていた水沼選手。
【水沼尚輝 選手】
「メダリストだからと言われることが多くなって。でも、その中で結果を出さなくては。でも、体が思うように反応してくれない。弱い自分を打破しなければ、その先には行けないと思ったので、自分に勝つぞという気持ちを常に持ちながら、この五輪の舞台は戦わせてもらった」
力強い泳ぎで多くの人に勇気を与えた水沼選手の視線は、すでに4年後に向けられています。
【水沼尚輝 選手】
「パリの8位というのが最低ラインになってくるので、これ以上の結果を求められるようにしていきたい」