サッカーアルビレックス新潟は11月2日、YBCルヴァンカップの決勝に臨み、PK戦の末、惜しくも優勝を逃がしました。2点ビハインドから2度追いつく執念のサッカーを見せた選手たちにサポーターからは惜しみない拍手が送られました。
多くのサポーターが待ちわびた11月2日の国立競技場。
【アルビサポーター】
「初めてということでドキドキ感とかがあるが、これに勝ってタイトルつかみ取って欲しい」
【アルビサポーター】
「佐渡から応援しに来ました。精一杯やって、てっぺんとってください!」
増便した上越新幹線は満席となり、観戦チケットも完売。こうした中、新潟市中央区ではパブリックビューイングが開かれ、離れた地からエールを送るサポーターの姿がありました。
【アルビサポーター】
「信じているので、全力で頑張ってください」
ルヴァンカップ決勝としては過去最多の6万2517人の観客が詰めかけた国立競技場。悲願の初タイトルを目指すアルビの相手は3年前の王者・名古屋グランパスです。
この試合、最初にシュートを放ったのはアルビでした。リーグ戦のチーム得点王・谷口がミドルシュートで名古屋ゴールに迫ります。
その後もパスをつないでゴールを狙うアルビ。ただ、決めきれずにいると前半31分にパスミスから先制点を献上…前半終了間際には名古屋にゴール前の守りを崩され、追加点を奪われます。
2点ビハインドで前半を終了しますが、サポーターは誰一人諦めていませんでした。
【アルビサポーター】
「まだまだ半分なんで全然逆転できると思う」
その願いにこたえるように後半26分。途中出場のダニーロゴメスが上げたクロスに谷口が合わせ、1点を返します。
そして、反撃ののろしを上げた谷口に変わって小見がピッチに。
【小見洋太選手】
「自分の良さを出し切ろうということを意識してゲームに入った」
攻撃を活性化させアルビは何度もシュートを放ちますが、名古屋の守護神・ランゲラックを前にゴールネットを揺らすことが出来ず。試合はそのままアディショナルタイムへ。
刻々と時間が進む中、最後のワンプレーで小見が倒され、PKを獲得。このPKを小見が自ら決めて、土壇場で同点に追いつきます。
試合は延長戦に突入しますが、その立ち上がり…名古屋の中山にゴールを奪われ、勝ち越しを許します。
この苦しい展開の中、チームを救ったのは、またも小見でした。延長後半6分。藤原の縦パスが入ると、長倉が小見に絶妙なパスを送り、小見が冷静に決めて、再び土壇場で追いつきます。
そして、決着はPK戦に委ねられます。
ともに1本目を決めアルビの2本目はこの大会6ゴールで得点ランキングトップの長倉。しかし、無情にもシュートはゴールの右へ…
その後、互いに外すことなく最後の望みはキーパー阿部に託されますが、名古屋に決められ、アルビが今季の目標に掲げていた「てっぺん」への挑戦は幕を下ろしました。
【アルビサポーター】
「やっぱり悔しい。何度もダメだと思ったシーンもあったが、そこからまた追いついて追い越されて追いついてという試合で新潟県民にとって希望を与えてくれたような試合だった」
惜しくも準優勝に終わったものの最後まで諦めない姿勢で感動を与えた選手たちにサポーターからは惜しみない拍手が送られました。
【アルビサポーター】
「国立まで連れてきてくれてありがとうございました」
【アルビサポーター】
「2位だったけど本当によく頑張ったと思う。お疲れさまでした。元気もらいました」
【アルビサポーター】
「アルビ思い出ありがとう。また頑張れ!」
【谷口海斗選手】
「声援が体にも響いていたのでそういった方々にタイトルを届けられなかったのは本当に悔しい」
【小見洋太選手】
「非常に悔しい気持ちはあるが、まだリーグ戦もあるし、こういう舞台に戻ってこられるように努力したい」
【堀米悠斗主将】
「アルビはまだまだ先があるチームなのでまた必ずこの舞台に戻ってこられるようにみんなで努力したい」