年の瀬が近づき、大掃除の季節がやってきました。皆さんは今年の大掃除の計画はもう立てましたか? 株式会社ダスキン(ちなみに「ダスキン」という社名は、英語でほこりを意味する「ダスト(dust)」と 日本語の「ぞうきん」を合わせた造語)が実施した「2024年末大掃除実施意向調査」の結果が発表され、興味深い傾向が明らかになりました。全国の20歳以上の男女2,080人を対象に行われたこの調査では、大掃除に対する意識や実態が浮き彫りになっています。今回は、この調査結果を詳しく見ていきます。
7割が大掃除を実施予定、若年層の意欲が高い結果に
調査によると、2024年末の大掃除を実施する予定の人は69.3%にのぼりました。
特筆すべきは、20〜40代の若年層の実施意向が高かったことです。年代別・性別で見ると、20代女性が75.0%、30代女性が75.0%、40代女性が74.0%と高い数値を示しました。一方、男性は20代が67.3%、30代が74.0%、40代が67.3%と、女性よりもやや低い傾向が見られました。
「若い世代の方が大掃除に積極的なのは意外でしたね。仕事や育児で忙しい世代だと思いますが、きれいな環境で新年を迎えたいという意識が高いのかもしれません」と、ダスキンの担当者は語ります。
また、大掃除の予定日は「12月29日(日)」が34.5%で最多でした。次いで「12月28日(土)」が31.9%、「12月30日(月)」が20.1%と続きます。年末ギリギリまで仕事や年末行事に追われる人が多いようです。
ダスキンが毎年1月に実施している「大掃除実態調査」の結果を比較すると、大掃除意向は実施率より20ポイントほど高く、10月時点では大掃除へのやる気が感じられます。しかし12月が近づくと「時間がなかった」などの理由から実施がかなわないケースも多いようです。「10月時点では大掃除への意欲は高いものの、実際の12月末になると『時間がなかった』などの理由で実施できないケースも多いようです。
最もキレイにしたい場所、15年連続で「レンジフード・換気扇」がトップ
「2024年末の大掃除で最もキレイにしたい場所」の1位に輝いたのは、なんと15年連続で「レンジフード・換気扇」(22.3%)でした。2位は「リビング・ダイニング」(18.0%)、3位は「キッチン」(16.9%)と続きます。
「レンジフード・換気扇は高所にあり、日頃の掃除がおろそかになりがちです。しかし、油汚れを放置すると酸化して落としにくくなるため、年に1回はしっかり掃除することをおすすめします」とのこと。
さらに、「掃除後は1か月に1回を目安にフィルターを交換するなど、内部に汚れがつくのを予防する対策も大切です」というアドバイスも。
家族で取り組む?それとも1人で? 大掃除の取り組み方に世代差
調査では、大掃除を家族と一緒に取り組みたいかどうかも聞いています。中でも「配偶者と一緒に」が56.4%(男性62.9%、女性50.9%)と最も高い割合を示しました。
しかし、興味深いのは50代以上の女性の回答です。50代以上の女性の4人に1人は『1人で取り組みたい』と回答しました。家事のベテラン層である彼女たちは、自分なりの段取りやルールが確立されているのかもしれません。
また、家族内での分担希望も明らかになりました。夫には「窓・網戸」(53.9%)、妻には「キッチン」(43.4%)、子どもには「リビング・ダイニング」(34.3%)を担当してほしいという結果が出ています。
夫には普段あまり掃除しない場所、妻には最もよく使う場所、子どもには家族共有のスペースを任せたいという傾向が見られますね。
あなたは、大掃除が好きですか?
年末大掃除は平安時代の宮中の煤払いが起源といわれており、お正月を迎える大切な準備ごととして現代まで受け継がれる習慣となりました。大掃除に関する意識・実態調査を20年間続けてきたダスキンは改めて「あなたは、大掃除が好きですか?」という質問を投げかけました。それに対し、39.2%が「好き」、60.8%が「嫌い」と回答しました。
大掃除が好きな理由としては「きれいになると気持ちがいいから」「1年のけじめとして新たな気持ちで新年を迎えたいから」などが挙げられています。一方、嫌いな理由としては「面倒くさいしすぐにまた汚れるから」「やる場所が多すぎて大変」などの声がありました。
大掃除に対する意識は人それぞれですが、効率的に行うことで負担を減らし、快適な空間で新年を迎えることができます。今回の調査結果や専門家のアドバイスを参考に、あなたも今年の大掃除計画を立ててみませんか? きっと、すっきりとした気持ちで新年を迎えられるはずです。
さらに詳しい大掃除のコツや、場所別の効果的な掃除方法を知りたい方はこちら
https://www.duskin.jp/servicemaster/column/detail/00030/
この機会に、プロのアドバイスを参考にして、効率的で効果的な大掃除を実践してみましょう。新年を清々しい気持ちで迎えられること間違いなしです。