去年の厳しい残暑などの影響で今、キャベツの価格が高騰。スーパーではひと玉500円を超えています。
【松村道子キャスター】
「新潟県三条市のスーパー、愛知県産のキャベツが並んでいます。きょうはひと玉、税込み537円で販売されています」
【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「価格が500円を超えるような異常値になったのが去年12月中旬から下旬にかけて。例年に比べると200~250%くらい価格として高い状態」
高騰の要因は、キャベツが作付けされる去年の秋に残暑が厳しかったことに加え、その後の小雨も重なり、全体の出荷量が減っているためだということです。
【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「取引先の市場の報告では出荷量は70%、去年と比べて3割減で推移している」
【松村道子キャスター】
「ひと玉500円を超えるキャベツが積まれていますが、お客がよく手に取るのは、その隣にある2分の1にカットされた商品です」
【お客】
「急にすごく高くなってびっくりしている。ひと玉買うと高い。せめて半分だけでもと思って買った」
【お客】
「普段よりも高いびっくり。でも、どうしても焼きそばにしたいので必要。キャベツは欠かせない」
売り場では、2分の1カットのキャベツが次々に補充されていきました。
また、サラダや炒め物に重宝する袋入りのカットキャベツの価格は横ばいで、客のニーズを捉えているということです。
出荷量自体が減っているキャベツ。その断面から分かるのは…
【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「みずみずしさなど回復してきた印象だが、依然、生育がよくないみたいで隙間が目立つ。この辺が回復してくると、より良いキャベツとして販売できると思う」
この先、春キャベツの出荷が待たれますが、その後も価格が安定するかどうか見通せないといいます。
【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「いっぱい出荷されたからといって値段が下がる見通しができない状態。我々もポジティブな印象を持てないままでいる」