こんにちは!2025年の目標は「早寝早起き」の齋藤正昂です。そんな私ですが、ことし始まって間もない13日は、午前4時半ごろの起床でした。その理由は、アルビレックス新潟のキャンプ出発の様子を取材するため。
選手・スタッフたちは朝7時すぎの新幹線で新潟を出発し、その後飛行機を使って南国・宮崎へ。この時期は冷え込みが強まり雪も降るため、サッカーをするには厳しい冬の新潟を離れ、シーズン開幕に備える形です。
私が練習を取材した17日も練習場所である西都市の最高気温は14.1℃と、日なたではコートがいらないくらいの陽気でした。
練習の冒頭、樹森監督からその日の練習メニューの説明があったあと、代表の選手1人が話す時間が設けられ、その日はロアッソ熊本から加入したGKの田代琉我(りゅうが)選手が「最高のシーズンにするためにも1つ1つ積み重ねていこう」と気合いを入れていました。
監督、コーチといったスタッフ陣の入れ替わりがあり、メニューにも少し変化が見られるウォーミングアップを終えると、キャンプ5日目の17日に重点が置かれたのは「守備」。メニューの1つではゴールを20mほどの狭い間隔で配置し、フィールドプレーヤーを7人と5人の2チームに分けて練習が行われました。
7人のチームがボールを保持、5人のチームはボールを奪いに行き、近くのゴールを狙うという内容です。7人のチームは、各ゴール前にポジションを置く2人のキーパーも含めて少ないタッチでボールを回します。ただ、この練習ではフィールドが狭く、わずかなパスのズレでも相手にボールを奪われるため「攻守の切り替えの速さ」がポイントに。
この点は、樹森新監督も就任時に変化を加えたい部分と話していました。配置されたゴールの間隔も狭くほぼすべてシュートレンジとなるため、シュートを打たせないためにも、練習の中では、奪われた瞬間にゴールを守るというよりも、ボールに向かうことを意識づけられていたような印象です。
そのほか、クロスからゴール前の局面を想定した練習や、セットプレーの守備の確認が行われ、チームの中で年長者の舞行龍選手が率先して声をかけてリーダーシップをとっていました。
多くの練習メニューが変わった中、樹森監督は「練習メニューが変わると、とまどいやルールに縛られて思いきりプレーできないのですが、ここ2日間細かいルール設定でやってもやりたいことが自然と出るようになっていたので、そこら辺はみんな理解力は高い。それを理解して体でうごかす能力は素晴らしい」と評価。
ベテラン選手が練習を引っ張っている姿については、「発言も行動もクラブ、チームのためにしてくれているので非常に助かる。若い選手もそれにならってくれている。いい環境、いい循環になっているのではないかと感じました」とその存在の大きさを実感したようです。
また、高木選手は「まだまだチームとしても確認ごとが多い中で練習も探り探りになっているが、徐々にいい方向には向かっているかなと思う。去年からは変わる所もあると思いますし、また明日試合があるのでそういうところで出た課題を修正で開幕迎えられたら」と話していました。
あすは新チームになって始めての練習試合。どのようなメンバーの組み合わせ、フォーメーション、戦術で戦うのでしょうか。樹森体制のアルビの輪郭が見えてきそうでとても楽しみです。