“下水道の老朽化”新潟市の対応は?30年経過で不具合生じやすく…「25年経過するものから優先的に点検・調査している」

1月28日に発生した埼玉県八潮市の道路が陥没した事故。原因は地下の下水道管の破損とみられています。避けては通れないインフラの老朽化。新潟市の対応状況を取材しました。

1月28日に発生した埼玉県八潮市の道路が陥没した事故。原因は地下の下水道管の破損とみられています。避けては通れないインフラの老朽化。新潟市の対応状況を取材しました。

28日、埼玉県八潮市で道路が陥没しトラックが転落する事故があり、現在も74歳の男性運転手の安否は分かっていません。

対応が長期化している今回の道路陥没事故の原因とみられているのが下水道管の破損です。県内では去年11月にも…

【記者リポート】
「新潟市北区の市道、こちらの道路の下を通る下水道管の損傷が原因とみられる路面の沈下や道路の陥没が発生したということで、現在このように交通規制がしかれています」

県が管理する下水道管の損傷による道路の陥没が発生していました。

【齋藤正昂アナウンサー】
「新潟市内の道路の地下にも埋まっている下水道。果たして、その管理はどのように行っているのでしょうか」

【新潟市下水道計画課 佐藤公康 課長】
「全てを定期的に点検というのは難しい。不具合が生じやすいコンクリート管などをピックアップして、管の材質というところで優先順位をつけながら計画的に管理を行っている」

約3900kmの下水道を管理している新潟市。

その中で不具合が生じやすいとされる約770kmについて、6年~12年という周期で計画的に点検・調査を行っているといいます。

【新潟市下水道計画課 佐藤公康 課長】
「一般的に、下水道管は30年を経過すると不具合が生じやすくなるというところがあるので、前倒しして、25年を経過する管路から優先的に点検・調査を行っていく」

一方、標準耐用年数とされる50年を経過した下水道管が新潟市内では約170km。

昨年度の調査では、道路のゆがみも約50か所で確認されましたが…

【新潟市下水道計画課 佐藤公康 課長】
「状態を確認した上で、修繕がいいのか、全面的の改修がいいのか、しっかりと計画を立てて、その計画に基づいて対応していく」

新潟市内では現在、対応が必要な下水道管はないということですが、新潟市は埼玉県の事故を受け、緊急点検・調査を実施する方向で調整を行っています。

【新潟市下水道計画課 佐藤公康 課長】
「適正に管理していないと、道路陥没事故などにもつながりかねない。引き続き、計画的かつ適正に管理を行っていきたい」

最終更新日:Fri, 31 Jan 2025 18:49:02 +0900