赤字続く“厚生連病院”に計19億円の財政支援へ「早急に経営健全化を」 来年度の資金枯渇は回避の見込み 新潟県+立地9市

赤字経営の続いているJA新潟厚生連病院。2月6日、県や病院の立地自治体があわせて19億円程度の財政支援をする方針を示しました。

赤字経営の続いているJA新潟厚生連病院。2月6日、県や病院の立地自治体があわせて19億円程度の財政支援をする方針を示しました。

6日、県庁に集まった県やJA新潟厚生連とその病院の立地自治体。

【花角知事】
「来年度の事業継続に必要な支援、総額10億円程度を考えているところで最終的な調整を進めたいと思っている」

花角知事が表明したのは、来年度の厚生連への財政支援です。

患者数の減少などに伴い、病院の赤字経営が続いている厚生連。

今年度の決算は、当初見込んでいた60億円の赤字から役員報酬の削減などにより約28億円改善できる見込みですが、来年度以降は資金が枯渇する恐れが出ています。

こうした中、県は厚生連自身による抜本的な経営改革を前提としたうえで、10億円程度の財政支援をする方針を示しました。

【花角知事】
「早急の経営の健全化に向けて、経営改革にも取り組んでいただきたい」

また、病院が立地する9つの市も合わせて9億円程度の財政支援をする考えで、これにより来年度の資金の枯渇は回避できる見込みです。

【JA新潟厚生連 塚田芳久 理事長】
「望外の幸せだと思っている。今後の地域医療の、ある意味では、見本になるような改革の在り方を示していきたい」

一方、厚生連病院が地域医療の中核を担う6市の協議会は、県に対し、少なくとも財政支援を3年間継続するほか、診療報酬制度の見直しを国に求めることなどを提言しました。

【糸魚川市 米田徹 市長】
「県も一体となってもらわなければ乗り越えられない問題だろうと思っている」

支援策は今後、各自治体の議会で審議されます。

最終更新日:Thu, 06 Feb 2025 18:52:08 +0900