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去年4月、新潟市西区にある県道上で、自身が所有する普通乗用車を運転中に、前方で停車していた軽自動車に追突し、さらにその衝撃で軽自動車が前方の路線バスに衝突する事故を起こしたのにも関わらず、その場から逃げたとして、新潟市水道局の課長が停職3カ月の懲戒処分を受けました。
懲戒処分を受けたのは、新潟市水道局技術部に勤務する50代の男性課長です。
男性は去年4月16日午後6時過ぎ、新潟市西区寺地の県道上で、自身が所有する普通乗用車を1人で運転中に、前方で停車していた軽自動車に追突し、さらにその衝撃で軽自動車が前方で停車中の路線バスに衝突する事故を起こしましたが、救護や警察への通報をすることなく、その場から逃走しました。
この事故により、軽自動車に乗っていた3人のうち運転手の40代女性とバスの乗客のあわせて2人が、それぞれ全治2週間のケガをしました。
事故は、翌日の17日に男性本人から「事故を起こした」と新潟市総務課に報告があったことで発覚。新潟市によりますと、現場は片側2車線の直線道路で、路線バスは利用者を降車させるために停車していて、その後ろに軽自動車が停車していたということです。
また、新潟市の聞き取り調査で、男性は事故を起こした理由について「考えごとをしていて、前をよく見ていなかった」と話しているほか、事故後逃走したことについては「頭が働かず、救護や警察への通報まで思いが至らなかった」と話していて、「被害者の方に大変申し訳ない」と謝罪の思いを示しているといいます。
なお、男性は今年1月に過失運転致傷と道路交通法違反の罪で、1月14日に略式命令により罰金70万円の刑事処分を受けるとともに、1月15日には4年間の運転免許取消の行政処分を受けています。
今回の懲戒処分に対し、新潟市水道局の総務部長は「法令遵守すべき公務員の信頼を著しく失わせる違反行為が発生したことは、極めて遺憾であり、市民の皆様に心よりお詫び申し上げます。全職員に対して、法令順守と安全運転の励行などについて指導を徹底し、市民の皆様からの信頼回復に務めて参ります」とコメントしています。
最終更新日:Sat, 08 Feb 2025 17:00:00 +0900