
人材確保へ今、企業が力を注いでいるのが高校生の新卒採用です。2月17日は高校生の就職をサポートする教員に向け、おしごと体験型の情報交流会が開かれました。
【長谷川珠子アナウンサー】
「高校生の新卒採用に向け、県内・県外から多くの企業が集まっています。そんな中、話を聞いたり、仕事体験をするのは高校生ではなく先生たちです」
2月17日新潟市中央区で行われた『先生Fes』。
これは、高校の教員が企業の取り組みや求める人材を理解することで高校生の進路指導に役立ててもらおうと開催されたものです。
【ジンジブHRコンサルティング部 近藤海里 部長】
「高校生の就活の現状は、圧倒的に募集する企業の数が多くなっている。企業側の努力がかなり必要になってくる時代」
人材不足を背景に県内の高校生の求人倍率は年々増加していて今年は4.31倍に。企業の募集人数が就活生の数を上回る“売手市場”となっています。
人材の争奪戦が激化する中、この日は建設業やサービス業など12社が集まり、仕事内容を説明。
【三条市の旅館】
「朝8時に出てきて、朝食をお出しする。それから部屋の掃除・皿洗い・夜の宿泊のセット。それをして大体夕方で帰る」
参加した教員が実際にどのような仕事をするのか体験する場面も。
【通信制高校の教員】
「パンにマーガリンを塗る感じですね。すみません、めっちゃ落としました」
【企業】
「大丈夫。最初はみんな落とすので」
若手社員からも仕事のやりがいを聞くなどして、教員側は担当する生徒と企業の相性などについて検討していました。
【通信制高校の教員】
「職人さんなので硬いイメージかなと思ったが、和気あいあいと楽しい雰囲気もつくっている会社だったので、そこは生徒にも向いていると思った」
【全日制高校の教員は】
「就職を担当しているので、求人票で見ていた内容であったが、より具体的に3Dでイメージできた」
初めて高校生の新卒採用を行うというこちらの企業もこうした機会を通じて人材の確保につなげたい考えです。
【新潟市の建築企業】
「私たちの仕事はどうしても若手が入りづらいところがあるので、しっかりと説明して良い若手を取りたい」
教員が企業理解を深めることで就活生に新たな選択肢を示すことが期待されます。
最終更新日:Tue, 18 Feb 2025 18:59:43 +0900