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3連休は強い寒波の影響で県内は大雪による影響が相次ぎました。25日以降は気温が上がっていく見込みで、積雪の多い地域などではなだれに注意が必要です。
3連休初日の午前中から県内各地で大雪をもたらした強い寒波。
【記者リポート】
「長岡駅前、真っ白で立っていると数分で頭に積もってしまう。そんな勢いで雪が降っている」
【街の人】
「雪に突っ込んでいる車とか見たので、そうならないように慎重に運転したい」
「もう子どもは長岡なんて人が住むところじゃないって言っているけど、私はずっとここなのでなんとか頑張ってやっている」
長岡市では22日午前10時までの6時間に降った雪の量が2月の観測史上1位に並ぶ32センチに。さらに本来は雪が積もりにくい海沿いの柏崎市でも、除雪作業に追われる人の姿が見られました。
また、平年の2倍近い積雪となっている上越市高田の商店街では、24日朝、関係者が一斉に除雪作業を行うことに。
【上越市高田の住民】
「(一斉除雪を)やってくれないと戸が雪の重みで開かなくなっちゃうっていう連絡が町内会に入り、急きょやるという」
県内ではこれまでに9つの市と町に災害救助法が適用されていて、その一つ南魚沼市でも市民が除雪作業に追われていました。
【南魚沼市民】
「1日午前・午後3時間ずつくらい流雪溝のここが開いている時間帯でずっとチャンスを狙ってやっている」
この大雪は交通にも影響をもたらしました。
【記者リポート】
「三条市内の高速道路上。雪による事故か車線が一部規制された状態」
北陸自動車道などでは雪が原因とみられる車の事故が相次いで発生。
さらに長引く雪の影響は食にも。
【JAえちご上越営農部 松田香々乃さん】
「野菜の入荷が少ない。売り場があいている状態」
入荷が減っていたのは雪の下で1カ月ほど寝かせることで甘みとうまみが増すこの地域特産の雪下野菜です。その理由は雪下野菜を栽培している畑にありました。
【高田圃場 早津知祥さん】
「見える範囲すべてがキャベツ畑だが1メートル近くの雪のおかげで人が立ち入ることができず、1万玉はまだこの雪の下に残っている」
この時期は例年積雪が10センチから30センチほどで、キャベツが見えている状態ですが、ことしは1メートル近くの雪が積もり、収穫に労力と費用がかかるため雪解けを待つしかないと言います。収穫できずにいる雪下キャベツはおよそ1万玉。本来なら300万円ほどの売上となります。
様々な影響をもたらした大雪ですが、ピークは過ぎ、25日朝までの12時間に降る雪の量は上・中・下越の山沿いで最大5センチとなっています。
25日以降は気温が上がっていく見込みで、新潟地方気象台は積雪の多い地域などではなだれに注意するよう呼びかけています。
最終更新日:Mon, 24 Feb 2025 18:47:33 +0900