
東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働の是非をめぐり、県民投票の実施を求める市民団体が3月27日、県民投票条例の制定を県に直接請求しました。条例案は4月臨時の県議会で審議される見通しです。
27日、新潟市中央区で開かれたのは、柏崎刈羽原発の再稼働の是非について県民投票の実施を求める市民団体の集会です。
積み上げられた署名簿を前に参加者は…
【参加者】
「14万3000筆は県民投票に賛成する人のごく一部に過ぎない」
【参加者】
「最後まで諦めずに、県民投票実現のため全力を尽くしましょう」
柏崎刈羽原発をめぐっては、去年7号機で再稼働に向けた設備面での準備が整い、地元の同意が焦点となっています。
花角知事は「リーダーとして自らの判断を示したうえで県民に信を問う」などとしていますが、その手法についてはいまだ明言していません。
こうした中、去年10月、市民団体は「最も明確な判断材料になる」などとして、原発再稼働の是非を問う県民投票を実施する条例の制定を求め、去年10月から2カ月間署名活動を実施。
各市町村の選挙管理委員会の審査を経て、約14万3000人分の署名が有効とされました。
条例制定の直接請求には県内有権者の50分の1以上に当たる約3万6000人分の署名が必要となりますが、これを大きく上回る数です。
そして3月27日の集会後、市民団体は集めた署名簿を県に提出。県民投票条例の制定を直接請求しました。
【県民投票で決める会 請求代表者 水内基成 弁護士】
「しっかり声を受け止めた。審議を今後の議会で期待したい」
今後、花角知事は自らの意見書を付した上で条例案を県議会に提出することになります。
【県民投票で決める会 請求代表者 水内基成 弁護士】
「数の上で結果が明確に示される県民投票の結果を経た知事の判断がより一層重みのあるものになると思うし、地元の人間として意思表示をしたという責任を持つという意味も非常に大きい」
知事は条例案にどのような意見を付けるのか、そして県民投票は実現するのか…条例案を審議する臨時県議会は4月16日から3日間の日程で開かれる見通しです。
最終更新日:Thu, 27 Mar 2025 18:46:59 +0900