■超老舗『イタリア軒』を大解剖
ネットで噂の新潟のスキマにJOYが迫るロケバラエティ『潟ちゅーぶ』。今週は創業150年を超す新潟市を代表する老舗『ホテル イタリア軒』の歴史と魅力を大解剖する。
■大スターや名店には伝説がある
番組は大塚七海(NGT48)の唐突な語りから始まる。
スペシャルな存在にはそれに相応しい逸話が必要…それは生き馬の目を抜く芸能界で戦ってきたJOYも納得せざるを得ない。そこで今回は新潟の伝説を求めて創業151年を迎えた老舗『ホテル イタリア軒』へ向かった。
■新潟に3か所だけのゴールドな宿
新潟市中央区西堀通にある『ホテル イタリア軒』。館内はその名の通り欧州の老舗ホテルのようなシックで落ち着いた雰囲気で宿泊客を迎えてくれる。
イタリア軒のすごさはその歴史の長さだけではない。「楽天トラベルアワード」を8年連続で受賞、2024年は新潟県内で3施設しかない「ゴールドアワード」に選ばれた宿の一つ。伝統のみならず質の高いサービスや食事でも宿泊者から評価されているのだ。
■実はスイートルームがスゴい
今回は特別に一昨年にリニューアルを終えたばかりのスイートルームのフロアを見せてもらった。まるで高級アパートメントのようなドアを開けると豪邸と見紛うほどの広々とした空間が広がっていた。
「家じゃん!」と思わずJOYが声を上げた広さ103㎡のグラン・スイートルームはリビングとベッドルームが完全に独立、ミニキッチン(十分に大きい)も完備された豪華な造り。壁や調度品も高級感にあふれており、「こんな部屋に泊まったら翌日のロケは絶対遅刻」とJOYも謎の大満足。
■おとぎ話に出てきそうな部屋
「かわいい!」と入るなり大塚が声をあげた603号室は4部屋ある『プレミアムスイート・ルーム』の一つ。インテリアは淡いブルーでまとめられ「おとぎ話」の世界に足を踏み入れたかのような空間。カップルだけでなく仲の良い友達どうしで泊まってもお姫様気分を味わえそうだ。
さらに601号室はシンプルモダンなテイストを採用しており「こっちは落ち着く感じ。好みに合わせて選べるのがいいね」とJOYも感心。
■不思議な名前イタリア軒の由来
部屋を一通り見学したあとはレストラン「マルコポーロ」でホテルの歴史を紐解く。そもそも『イタリア軒』という不思議な名前の由来は一体なんなのか?
■日本初のイタリア人のレストラン
「イタリア軒」のルーツは明治時代初期に遡る。東京で大評判になっていたフランスのサーカス「スリエ曲馬団」が幕末の開港5港の一つであった新潟にもやってきた。そのサーカス団のコックだったイタリア人のピエトロ・ミオラは大ケガを負い滞在先の新潟に残ることを決める。
当時の新潟の人々は異国からやってきた青年を親身に支え、当時の県令(県知事)の資金援助もあり1874年(明治7年)にイタリア軒のルーツとなる新潟初の西洋食品店を開業する。大火による焼失など苦難にあいつつも店は評判となり、ミオラは現在のホテルと同じ西堀に日本で初めてイタリア人が経営するレストランを開業。妻・千の発案で店は「イタリア軒」と名付けられた。
数々の苦難を乗り越えたイタリア人青年ミオラの人生とイタリア軒の歴史にJOYも「これは伝説にふさわしい」と驚きを隠せない。
■日本のミートソースは新潟から
『イタリア軒の伝説』はこれだけにとどまらない。あの国民的人気メニューを日本で初めて提供した店としても知られている。
ホテルのレストラン「マルコポーロ」の名物が『伝統のボロニア風ミートスパゲッティ』。そうイタリア軒は「日本で初めてミートソーススパゲティを提供した店」と言われている。
子どもたちにも大人気で日本人にもっともなじみ深いパスタソースである「ミートソース」。ミオラの故郷である北イタリアの家庭料理「ボロネーゼ」が起源で太平洋戦争後にアメリカから入ったケチャップ味のソースが全国に広まった。イタリア軒のミートスパゲティはイタリア風のソースをパスタに和えるスタイルでミオラの時代から代々レシピが伝わってきた。JOYも「どことなく家庭的だけど深い旨味がある」と絶賛。
大塚七海は「ここが日本初だという歴史を知った上で食べると感慨深い…」としみじみ味わっていた。この味を目当てに東京から訪れる人も少なくないという。
■カレーライスも新潟最古
さらに新潟で最初にカレーを提供したのもイタリア軒だという。人気メニューの『クラシックチキンカレーライス』はいかにもホテルの洋食らしい手間暇をかけた深い味わい。JOYも「意外と主張しすぎない感じでさらっと美味しい」とお気に入りの様子。
実はイタリア軒にはミオラから口伝されてきた調理法を大正時代に当時の料理長がまとめたレシピ帳が現存しており、現在のカレーライスなどのメニューもそのレシピをもとに作られている。
■歴史展示室も去年オープン
2024年には創業150周年を記念し歴代の調度品や当時の貴重なレシピが並ぶ歴史展示室もホテルの5階にオープン。明治時代から新潟・古町の街並みを見守ってきた老舗ホテルの伝統に触れることができる。大塚は「150年続く老舗が持つ歴史は最高の調味料」とうまいことを言って番組を締めくくった。
【店舗情報】ホテル イタリア軒 新潟市中央区西堀通七番町1574番地
■新発田市の有機米がハワイで脚光!?
『バズタイムズ』のコーナーではNGT48の杉本萌が新発田市で進む有機米プロジェクトを紹介する。なんと認証を取得した新発田市の農家が生産した有機米が米国ハワイで「需要が追いつかないほどの盛況」だという。
『潟ちゅーぶ』 毎週土曜午前11時20分|NST新潟総合テレビ
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