「規模拡大は一つの生き残り策」第四北越FG・群馬銀行の県をまたいだ“経営統合” 県民への影響は?主導権はどちらに?

4月24日、第四北越銀行を傘下に置く『第四北越フィナンシャルグループ』と群馬県の地銀『群馬銀行』が2027年の経営統合に向け基本合意しました。

4月24日、第四北越銀行を傘下に置く『第四北越フィナンシャルグループ』と群馬県の地銀『群馬銀行』が2027年の経営統合に向け基本合意しました。

両社の経営統合へ向けた基本合意を受け、新潟駅では号外が配られました。県民の受け止めは…

【街の人】
「びっくり。しっかりとしたセキュリティーでやってくれれば問題ないと思う」

【街の人】
「(第四北越銀行は)ほぼ、引き出しの手数料が無料。それを引き続きやってほしい」

【街の人】
「人口が減っている、ユーザーも減るというところで統合していくというのは時代の流れかなとは感じている」

専門家は今回の経営統合について「生き残りをかけたもの」と話します。

【新潟医療福祉大 栗井英大 准教授】
「県を越えた経営統合というものは、特に東日本で最近では当然というか、増えている状況にある。金融機関・地域金融機関としては規模を拡大するということが一つの生き残り策かなと思う」

栗井英大准教授は、背景には人口減少に伴い企業の数が減る中で経営基盤の強化が求められていることやインターネットバンキングなどとの競争があると指摘。

一方、利用者への影響については…

【新潟医療福祉大 栗井英大 准教授】
「今回は県を超えた経営統合なので、店舗の統廃合等もほぼないと思われるし、大きな変化はないかな思う」

県をまたいだ経営統合。“対等”をうたう両社ですが、その主導権はどちらが握ることになるのでしょうか。

【新潟医療福祉大 栗井英大 准教授】
「預金や貸出金量の規模でいくと、ほぼ同じ規模になっているので、両者が対等な経営統合という可能性もある。一方で市場からの評価、株式の時価総額を見ると、群馬銀行のほうが大きいというところがあるので、群馬銀行側が少しイニシアチブを強く取る可能性はあるのかなと思っている」

最終更新日:Thu, 24 Apr 2025 19:01:44 +0900