
気温の上昇とともに春の花が次々と咲く中、新潟県三条市下田地区の北五百川の『カタクリ』も見頃を迎えています。地域によっては絶滅危惧種にも指定されているカタクリ。今年も変わらぬ美しさを見せています。
今年2月、真っ白な雪に覆われていた三条市の北五百川。
【長谷川珠子アナウンサー】
「2カ月が経ち、雪がとけたことで雄大な棚田があらわになりました。まもなく田植えを迎え、北五百川にも春が訪れています」
雪どけが終わると、土の中から顔を見せるのが、早春を彩る花『カタクリ』です。4月10日に開花し、今まさに満開を迎えています。
24日は薄紫色の花びらに雨粒が滴り、可憐に咲き誇っていました。
【長谷川珠子アナウンサー】
「北五百川のカタクリは桜との共演を楽しむことができます。カタクリの満開期間は短いため、この共演が楽しめるのはわずか1週間」
気温が高いと花びらがそり返り、雪景色の粟ケ岳と共に楽しむことができます。
【佐野誠五さん】
「私に子どもが生まれて、子どもたちのために何か残したいと思い、雑木林を伐採したらカタクリがパーっと出てきた」
棚田を管理する佐野誠五さんが約50年前に雑木林を切り開いたことで自生したカタクリ。アリが種子を遠くに運ぶことで子孫を残すため、人の力で花の数を増やすことは難しいと言います。
【佐野誠五さん】
「(カタクリは)色が一個一個違う。鮮やかさが。それも楽しんでもらえれば」
地元の人もこの美しさを見守り続けたいと話します。
【地元の人】
「これだけ群生になっているときれい。毎年来ているけど見事。北五百川にいてよかったと、本当に心が和む」
【佐野誠五さん】
「自分が見ても素晴らしいなと思う。この景色はどこにでもある景色ではないので、ぜひ来てもらいたい」
北五百川のカタクリは今週いっぱいまで楽しめるということです。
最終更新日:Thu, 24 Apr 2025 19:13:29 +0900