昭和の名車に“乗れる・触れる” クラシックカーマニア必見  体験型施設でタイムスリップ【三条市】

新潟県のほぼ中央に位置し、“ものづくりのまち”として全国的に有名な三条市。
そこにマニア垂涎の施設があると聞き、取材した。

名車がずらり… 「昭和の歴史を残す場所」

KYOWAクラシックカー&ライフステーション(新潟県三条市)

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今回取材したのが、共和工業が運営している「KYOWAクラシックカー&ライフステーション」(新潟・三条市)。松井さんが施設を案内してくれた。

KYOWAクラシックカー&ライフステーションの松井さん

NST松尾和泉アナウンサー:
建物の見た目は会社や工場のように見えますが、どういった施設なんですか?

KYOWAクラシックカー&ライフステーション 松井さん
ここは、昭和全般の歴史を継承して残す場所なんです。見てもらうのが一番早いと思います

展示室への通路。車やオートバイのパンフレットが壁を埋め尽くす

中へ進むと、外観からは想像できないほどの広い空間に、所狭しと埋め尽くされた車やオートバイの数々。どれも現在では見かけないレトロなものばかりだ。

松尾アナ:
これは想像できませんでした! 車がこんなにたくさん?!

左・松尾和泉アナウンサー

戦前・戦後から高度経済成長期までの車が順に並べられ、詳しい解説付きで展示されている。

ナンバープレートでメーカーと年式がわかるようになっている

その時代の高級車だけでなく、一般的な日常使いの車も数多い。これだけの大衆車が集まっている展示は珍しいという。

昭和8年式 オースチンセブン

昭和40年式 コンテッサ1300デラックス

この施設が”マニア垂涎”な理由。
それは、この施設の最大の特徴「体験型」であるということ。

松井さん:
どの車も乗ったり、触れられるようになっています。ぜひ乗って、当時の事を感じてもらいたいです

展示の車に乗り込んで写真撮影ができるのはもちろんの事、エンジンがかけられる車や、試乗までできるものまである。(※試乗は要問合せ)

昭和55年式 いすゞ117クーペに乗り込む松尾アナ

松尾アナ:
エンジンがかかると、リアリティが増します。本当に昭和にタイムスリップしたみたいです

実際に乗り込んでみると、今では自動化された機能を手動で行うための装置があるなど、現代車との違いが良くわかる。

いすゞ117クーペは今でも根強い人気だという

ずらりと並んだこれらの展示品は、実は「社員教育」のために集めたものだという。
1963年に創業した共和工業。主に金型を製造する会社で、車のパーツから家庭用小物の金型など、幅広く製造していた。
社員教育のために工業用機械や自社が関わった車を収集しはじめた結果、集まったものはオートバイ、農機具、家電、雑貨やカメラ、おもちゃなど多岐にわたる。

オートバイの歴史もわかる

収集した資料は、もともと倉庫にしまってあり、社員教育に使う以外は来客時に見せる程度で、一般公開はしていなかった。
しかし、近年の工場移転に伴い工場に空きが出来たため、そこに収集した資料をまとめて収納し、一般公開することになったという。

左上・電気ストーブ 右上・手動の消防ポンプ

「昭和の暮らし」を体感できるKYOWAクラシックカー&ライフステーション。
3階建ての建物を埋め尽くすほどの、膨大かつ貴重な展示資料をじっくりと見るには相当な時間がかかるため、見学時間には余裕を持たせて出かけた方が良さそうだ。

KYOWAクラシックカー&ライフステーション
住所:新潟県三条市上須頃29-1
電話:0256-34-4440
見学料:大人1,300円 子ども900円
※見学は完全予約制 ※試乗については予約時に問い合わせ