
5月16日、新潟県新発田市で地元の大学生が企画した高齢者対象のワラビ採り体験が行われました。久しぶりに自然に触れた参加者たちには笑顔が広がっていました。
【高濱優生乃アナウンサー】
「この一帯には緑豊かな農地が広がっていますが、こちらの農地、現在は誰も使っていない耕作遊休地となっています。しかし、この一角は敬和学園大学の学生が管理して、ワラビを育てているということなんです。きょうはそんな土地を使ったプロジェクトがこれから開かれます」
新発田市の農地に続々とやってくる高齢者たち。そのお目当ては、真っ直ぐと伸びるワラビです。
人手不足が問題となっている農業分野に、就労に課題を抱える高齢者が協力することで双方の課題を解決する農福連携の取り組み。
この日はその一環として、敬和学園大学の学生がワラビ採り体験を企画しました。参加した人の中には、かつて農業に従事してきた人も!
教授:「昔とりましたかワラビ?」
参加者:「昔とりました。昭和50年」
教授:「ええ!」
慣れ親しんだ農業を体験することで、脳を活性化し、生きる力を引き出すことにもつながるといいます。
久しぶりのワラビ採りに、笑顔がこぼれる参加者たち。中には、夢中になりすぎるあまり、ワラビ探しが止まらなくなる人も。青空の下、袋いっぱいにワラビを詰めていました。
【参加者】
「すごく良い経験をした。何十年ぶりだものね」
【参加者】
「施設に入ったから、外で体を動かすことは、ほとんどなくなってきた。きょうは良い天気だし、体を動かして歩いて、ワラビを採って有意義だったなと思う」
【敬和学園大学 高田直道 ゼミ長】
「私たちがこの活動をやっているのは、農福連携というプロジェクトを色んなところに広めたいから。そういう先駆けとして、実例になりたいなという気持ちはある」
学生の発案したイベントで学生にも高齢者にも笑顔が広がっていました。
最終更新日:Fri, 16 May 2025 18:55:01 +0900