中学生が修学旅行中に“大地の芸術祭”の作品を壊した問題 引率の校長を戒告処分に…作品鑑賞の事前指導に適正さ欠く 賠償金674万円は新潟市が全額負担

2022年4月に修学旅行中の新潟市の中学生によって、“大地の芸術祭”の作品が壊された問題で、新潟市教育委員会は22日、引率していた当時の校長を戒告処分にしたと発表しました。
NST新潟総合テレビ

2022年4月に修学旅行中の新潟市の中学生によって、“大地の芸術祭”の作品が壊された問題で、新潟市教育委員会は22日、引率していた当時の校長を戒告処分にしたと発表しました。

2022年4月、修学旅行中の新潟市の中学生が、新潟県十日町市にある越後妻有里山現代美術館MonET(モネ)に展示していた大地の芸術祭の作品2点を壊しました。

この問題をめぐり、十日町市は新潟市に損害賠償を請求し、新潟市は十日町市に対して674万円を支払うことで和解。新潟市によりますと、当時の学校が行った聞き取り調査などの中で、生徒たちから「柵に当たって動いてしまった」などの言葉があり、警察の捜査でも故意であることは立証されなかったということです。

新潟市教育委員会は、作品鑑賞の事前指導や当日の安全管理体制、事故後の初期対応に適正さを欠いたとして、当時、修学旅行を引率していた校長を戒告処分にしたと発表しました。

新潟市教育委員会学校人事課の山本郁雄課長は「今回、市立中学校の修学旅行に関わって、重大な問題が起きたことは、極めて遺憾であり、学校を指導する立場として、誠に申し訳なく思っています。今後も教職員が学校の教育活動を適切に進めることができるよう指導を徹底し、再発防止に努めていきます」とコメントしています。

最終更新日:Thu, 22 May 2025 17:29:32 +0900