経営難のJA新潟厚生連 佐渡総合病院の放射線治療を今年度で終了 機器の更新難しく…離島医療の課題浮き彫りに

経営難に陥っているJA新潟厚生連が運営する佐渡総合病院が、がん患者などに行う放射線治療を今年度限りで終了することがわかりました。

経営難に陥っているJA新潟厚生連が運営する佐渡総合病院が、がん患者などに行う放射線治療を今年度限りで終了することがわかりました。

佐渡総合病院は、放射線治療を受けられる島内唯一の病院です。

病院によりますと昨年度には101人が治療を受けましたが、機器のメンテナンスや人件費などで2000万円以上の赤字に。

さらに耐用年数を超えた機器の更新には、5億から6億円が見込まれ費用の捻出が難しいことから、今年度末で放射線治療を終え新規の患者の受け入れは今月末で終了します。

来年度以降治療を希望する人は島外の医療機関に通院することになり、佐渡総合病院は「熟慮の結果だが、患者のことを思うと治療の中止は苦渋の決断」とコメントしています。

また新潟市内の病院に対し、今後の患者の受け入れへの協力を要請しているということです。

最終更新日:Thu, 10 Jul 2025 12:22:01 +0900