

新潟地方気象台は7月18日、新潟を含む北陸地方の梅雨明けを発表しました。去年より13日早い梅雨明けです。厳しい暑さで梅雨らしくなかった今年の梅雨期間、降水量は平年の半分以下で水不足による農業への影響が広がってきています。
高気圧に覆われ日が差した7月18日の県内。
【藤森麻友アナウンサー】
「日陰に立っていると心地よい風が吹いてきて涼しく感じられますが、一歩、日向に出ると日光が照りつけて、立っているだけで汗が噴き出てきます」
最高気温は新潟市秋葉区で36.6℃など多くの地点で猛暑日を観測。環境省などは県内に熱中症警戒アラートを発表しました。
梅雨らしくない厳しい暑さが続く中、18日、新潟地方気象台は新潟を含む北陸地方が梅雨明けしたとみられると発表。平年と比べて5日、去年と比べて13日早い梅雨明けです。
【街の人】
「暑い」
「もう少しカラッとしてくれれば。梅雨が明けてジメジメ感がなくなるのを期待している」
「雨も少なかったし、結構水不足と言われているから結構心配」
その水不足による農業への影響が広がっています。
【氏田陽菜アナウンサー】
「今年最高の気温を観測した新潟市西蒲区。この厳しい暑さに人だけでなく稲も苦しんでいます」
新潟市西蒲区の県農業大学校の田んぼでは連日の暑さを受け、この日、県の職員が稲の生育状況を調査。
稲の健康状態を表す葉の色が通常と比べ薄く、栄養不足とみられる状態のものが多く確認されているといいます。
新潟地方気象台によりますと、6月10日から7月17日までの今年の梅雨期間の新潟市の降水量は107ミリで平年の半分以下に。
県はコメの安定供給に向け取り組みを進める中、高温・少雨による被害を防ぐため、生産者に対し肥料の追加など適切な管理の徹底を呼びかけます。
【県農林水産部 堀武志 参事】
「穂肥(肥料)の対応をぜひお願いしたいと思うが、暑い中の作業となると熱中症等の心配もある。朝晩の涼しい時間帯に作業するという部分も気をつけていただきたい」
19日も広く晴れ、猛暑日が予想されている県内。
農作物の管理への注意とともに、エアコンの適切な使用やこまめな水分・塩分補給など熱中症への十分な対策が求められます。
最終更新日:Fri, 18 Jul 2025 19:37:56 +0900