
新潟県内の地銀2行が11月7日、今年度の中間決算を発表しました。第四北越フィナンシャルグループは増収増益となった一方で、大光銀行は増収減益となっています。
7日、今年度の中間決算を発表した第四北越フィナンシャルグループ。
【第四北越フィナンシャルグループ 殖栗道郎 社長】
「FG連結の中間純利益は228億円となり、中間期として4年連続での最高益となった」
前の年の同じ時期と比べ、グループの売り上げにあたる経常収益が48.2%増の約1431億円に。中間純利益は55.6%増えた約228億円と、“増収増益”となりました。
第四北越銀行単体では利上げによる貸出金利息などの資金利益が大幅に増加したことで中間純利益が65.1%増の約215億円となっています。
今年度の業績予想はグループ・銀行単体ともに当初から上方修正しています。
銀行にとって、利益上積みの要因となる金利の上昇ですが、植栗社長は今後の県内経済への影響を慎重に見ていく考えを示しました。
【第四北越フィナンシャルグループ 殖栗道郎 社長】
「(トランプ)関税の関係と金利の影響両方があるので、従来、『設備投資を今年はやるぞ』と言っていた方がちょっと待っているという部分がある。ここをなんとか克服していかなければならないという意味では重要な局面であると認識している」
一方、大光銀行は前の年の同じ時期と比べ、経常収益が17.2%増の約127億円に。中間純利益は16.1%減の15億円で“増収減益”です。
【大光銀行 川合昌一 頭取】
「中間期の利益水準については、通期の利益水準の進捗度合いからいけば、まずまずかと思っているところではある」
大光銀行としても中小企業が中心となる県内の経済状況を注視し、取引企業の支援に努めるとします。
【大光銀行 川合昌一 頭取】
「業種別、事業の規模別でかなりばらつきがあるという状況。当行はそういった状況にばらつきのある一先一先の得意先に真剣に向き合って、それにマッチしたサポートをしていきたいと考えている」
大光銀行は今後の金融市場や社会情勢などが不透明であるとして、業績予想については連結・単体ともに据え置いています。
最終更新日:Sat, 08 Nov 2025 18:00:00 +0900




