新潟・三重・名古屋・東京で…4度目の逮捕
新潟警察署などは5月18日、準強制性交等の疑いなどで東京都八王子市に住む須藤浩志容疑者(48)を逮捕した。
須藤容疑者は2019年11月、東京都立川市で当時女子大生の20代女性に睡眠導入剤を飲ませ、抵抗できない状態にして、みだらな行為をした疑いがもたれている。
これまでに新潟市や、三重県・名古屋市でも同様の手口で犯行に及び、3度逮捕されていた須藤容疑者。その手口は…
新潟県警 捜査一課特命捜査室 村上知光 室長:
トイレで席を立つ、電話やタバコで店の外に出た隙などを伺って、あらかじめ被疑者が用意した薬物を入れる
須藤容疑者と被害女性の出会いのきっかけは、4件ともマッチングアプリだった。
被害女性を居酒屋に誘った須藤容疑者は、席を離れたときなど隙を狙って、睡眠導入剤を女性の飲み物に混入。
抵抗できない状態にして、ホテルに連れ込み、みだらな行為やわいせつな行為に及んでいた。
デートレイプドラッグとも呼ばれる今回の犯行。全国では、このデートレイプドラッグが10年で約3倍に増えているという
被害に遭わないためには?
被害に遭わないためには、どうしたらいいのか。
新潟県警 捜査一課特命捜査室 村上知光 室長:
ピンク色やオレンジ色のカクテルを注文したのに、席に戻ったら青色・緑色になる変色している場合は、薬を溶かした可能性が高い
また、席を離れる際は、飲んでいた飲み物を飲み干しておくことも対策の一つだ。もし、被害に遭ってしまった場合は、犯行の証拠を残しておくことが重要。
新潟県警 捜査一課特命捜査室 村上知光 室長:
被害に遭ったときの衣類を洗濯しないで、ビニール袋などに保管をしておく。時間が経てば経つほど、犯人に結びつく証拠がなくなってしまう。早めの届け出・相談をお願いします
意識が混濁していて、被害の確証が持てない場合でも、警察は早めの相談を呼びかけている。
新潟県警 捜査一課特命捜査室 村上知光 室長:
警察は届け出を受ければ、捕まえるべく捜査を徹底してやる。被害に遭った方は、話をしにくいところもあるかもしれないが、届け出してもらいたい。絶対に犯人は許さない
一方で、警視庁は犯人を早期に検挙するため、飲まされた薬物を数分で検出できる検査キットを全国で初めて開発した。
「黙秘します」 事件について語らず…
出会いの場を悪用し、卑劣な犯行を繰り返していた須藤容疑者は「黙秘します」と、事件について供述していない。
また、出会い系アプリに登録する際の運転免許証の名前も偽造していたという。警察はさらなる余罪も含めて詳しく調べている。