事業所の廃棄物に現金!? その額約800万円!
新潟北警察署は13日、現金約800万円の拾得届出があったと発表した。拾得の届け出があったのは、6月5日で、新潟市内の事業所の敷地内にある廃棄物の中から事業所の関係者が見つけたと言う。
現金はある程度まとまった状態で見つかっていて、警察はなりすまし防止のために、詳細についてはコメントしていない。
落とし主が見つからなかったら?
警察は現金を3カ月間保管することになっているが、3カ月で落とし主が現れなかったら、拾得届を出した人に権利が行くことになる。ただし、引き取り期間は2カ月で、それを過ぎると、落とし物の所有権は都道府県に帰属することになる。
一方で、落とし主が判明した場合でも、拾得の届け出をした人は落とし物の価値の5%から20%の間で報労金を受け取ることができる。駅やデパートなどの施設で拾われた場合、報労金は施設と折半となるため、落とし物の価値の2.5%から10%となる。
ただし、いずれの権利も落とし物を拾った日から7日以内に拾得を届け出ることが大前提。7日以内に届け出なかった場合はそれぞれの権利はなくなるため、落とし物を拾ったらすぐに警察に届け出ることが重要だ。
新潟県内では2018年以降、落とし物として届け出された現金の最高額は400万円で、この時は、落とし主が無事に見つかった。
また、県警によると、統計はとっていないものの、拾得物の報労金を放棄する人は「半数以上いるのではないか」と推察している。
落とし物が落とし主に無事に届くことが何よりも大事だ。新潟北警察署は現金約800万円を保管し、落とし主を探している。