身近に潜む「闇バイト」
7月25日、新潟市南区の白根高校で生徒を代表し、生徒会長が宣言したのは「闇バイトに加担しない」という決意。
生徒会長:
「闇バイトしません」という言葉を合言葉にして、絶対に加わることがないことをここに宣言します
SNSなどを使い、短時間で高収入が得られると甘い言葉で勧誘する闇バイト。安易に誘いに乗ると、特殊詐欺の受け子や出し子・強盗の実行犯など、犯罪組織の手先として利用されてしまう。
県警本部少年課新潟少年サポートセンターの冨田俊輔センター長は「直接、相手と接するリスクの高いものを犯罪グループはやらない。捕まるリスクが高いものを皆さんにやらせて、結果的に悪い大人に都合良く使われて警察に捕まる」と闇バイトの実態を話す。
県内で初めて実施された「闇バイトしま宣言式」では、県警の職員による講義も実施。
一度誘いに乗ってしまうと、闇バイトをやめようとしても応募の際に送った情報をもとに「家族に危害を加える」と脅され、抜け出せなくなるリスクがあることなど、その恐ろしさが伝えられた。
話しを聞いた生徒たちは「高収入と書いてある。学生だから色んなことにお金を使いたいという思いで闇バイトに加担することもあるんじゃないかと思った」「実感は湧きにくいが、いつ自分が闇バイトに関わるか分からないので気をつけたい」「身近に闇バイトは潜んでいて、加担する恐ろしさを感じた」という声が聞かれた。
県内では2022年、特殊詐欺で検挙された27人のうち4人が闇バイトに応募していたことが分かっている。
県警は、もし闇バイトに関わってしまったら最寄りの警察署などに相談するよう呼びかけている。