200円超!? お盆を直撃…ガソリン価格高騰
170円台から180円台までレギュラーガソリンの価格高騰が続く中、高速道路にあるガソリンスタンドはなんと200円超え。
ガソリン価格高騰の波は新潟県内にも押し寄せている。
新潟市西蒲区のガソリンスタンド・イエストでは、利用客から「どんどん上がって困る」「150円とかだったのが急に5円、7円上がって少しこたえる」など嘆きの声が聞かれた。
「仕入れは7月中旬から現在まで10円くらい上がっている」と話すイエストの平倉浩幸常務。
8月16日に発表された県内のレギュラーガソリンの価格は179.2円と4週連続の値上がりに。こちらの店舗では15日は171円で販売していたが、2カ月前に比べると22円の値上がりだ。
お盆休みを満喫した帰省客からは、「実家がすぐそばで、埼玉の家に帰るときいつもここに寄っている。前より明らかに高くなっているなというのは感じる」「車の後ろのエアコンをつけずに前だけに乗ってもらったり、人数2人のときは前だけに乗るようにしたり節約して抑えている」との声が聞かれた。
一方、長野県から訪れていた男性は「特に長野県は新潟県より10円以上高かったりする。レギュラーで200円というところもある」という。
安いGSに集中!? レギュラー“売り切れ”の事態も
お盆休みを直撃したガソリン価格の高騰。それでも、お盆期間中は一日で1000台以上の車が訪れ、14日には一時、レギュラーガソリンが売り切れに。値上がりしても車は生活には欠かせない。
平倉常務は「仕入れが上がると、価格を上げざるを得ないときがあると思うが、石油業界・ガソリンスタンド業界、すべて頑張っていくので、これからもご利用いただければ」と話した。
なぜ隣の長野県と価格差が?
経済産業省が8月16日に発表した新潟県内のレギュラーガソリン平均価格は179.2円と、全国平均より2.7円下回り、全国で14番目に安い価格となっている。
一方で、平均価格が最も高いのが隣の長野県で190.4円。
なぜ、隣県でこれほどの差がつくのか…価格動向などに詳しいニッセイ基礎研究所の斎藤太郎経済研究部長は、地域差の理由について「燃料の輸送費が大きい」と話している。
新潟県は港が近いため、比較的輸送費が抑えられる一方で、長野県は鉄道も使って燃料を輸送していることから、よりコストがかかっているということだ。
9月末には195円前後の予想も…
ガソリンの高騰はいつまで続くのか…齋藤さんによると、「原油価格や為替に大きな変化が見られなければ9月末時点で全国平均としては過去最高となる195円前後の見込み」だという。
今後もガソリンは高騰すると予想されているため、給油は早めにすると多少の節約になりそうだ。