住宅敷地内で… 夫婦がクマに襲われケガ
9月2日午前5時半前、南魚沼市の民家の敷地内で70代男性が畑に水をまいていたところ、体長約1mのクマに襲われ、顔や腕をひっかかれるなどのケガをした。
叫び声を聞き、駆けつけた男性の妻もクマに引っかかれ、右腕などを負傷。2人は病院に運ばれたが、命に別条はないという。
地元の区長は「近くで目の当たりにすると、クマが身近に迫っていることを実感する。なるべく一人で出歩かないという対策をとりながら住民の方々にもお知らせしていきたい」と話した。
2023年はクマのエサとなるブナの実の凶作が予想されるとして、県が9月1日に「クマ出没警戒警報」を発表したばかりだった。
このとき、県の鳥獣被害対策支援センターの渡部浩所長は「山に近い人里においてはクマのエサとなる生ゴミ、それから不要な果樹、特に柿と栗とか。適切に処分をお願いしたい」と話していた。
男性が襲われた住宅の敷地内には栗の木があり、栗の実も複数落ちていた。
クマはエサがある場所を覚えると、繰り返し出没する習性があるため、生ゴミの放置や果樹の収穫忘れなどには注意が必要だ。