常連客絶賛! 町中華の“カツカレー”
新潟市東区に50年以上店を構える「三都」
のれんをくぐると、ダイヤル式の電話や歴史が刻み込まれたテーブル・イスが置かれ、昭和にタイムスリップしたような雰囲気が漂う。
中華鍋を振るのは、72歳の広井嘉明さん。「私は、この商売が好きだから、若い時は夢があった。自分の店をやるのが」
ホテルで中国料理の腕を磨いた広井さんが夢を叶えたこのお店。一番人気は、なんと!カツカレーだ。この日も訪れた人の多くが注文していた。
30年以上通っているという常連客は「私はこれ一択。これ以上おいしいカレーはいまだにない」と大絶賛!
50年以上変わらぬ味 おいしさの秘密は?
そんなカレーのおいしさの秘密とは…カレーの具材は、豚バラ肉とバターでたっぷり炒めたタマネギ!
そこに加えるのは、鶏がら・豚がらなどを継ぎ足しながら煮詰めた中華スープだ。
そして、味の決め手となるのは、ペースト状にしたクミン・ターメリックなどのスパイス!
200g以上のロース肉は、注文が入ってから揚げる。
ごはんを皿に盛るのは、妻・貞子さんの役割だ。
大盛りのごはんの上に揚げたてのカツを乗せてカレーをたっぷりかければ、50年以上味の変わらない「カツカレー」が完成!
カツはやわらかく、カレーは甘すぎず、ちょっとピリ辛。この辛さが食欲をかきたてる。
50年以上、共に店を切り盛りしている広井さん夫婦。貞子さんに夫の料理はおいしいか尋ねると、「おいしいんでしょうね」と微笑んだ。
長年の常連客からネットの情報で知り、訪れる若者まで多くの人の胃袋をつかんで離さない「三都」。常連客は「人生と共にある。50歳半ばだけど永遠にやってほしい」と話していた。
一方、店主の広井さんは「父親が75歳まで現役でやっていたので、75歳以上はやっていきたい」と意気込んでいた。