女性ドライバーのニーズ高まる
タクシードライバーの仕事の魅力を伝えるセミナー会場に向かうタクシー。乗り込んだお客は、現在、仕事を探している女性だ。
新潟市ハイヤータクシー協会は、初めて女性の求職者を対象にしたセミナーを開催した。
2016年に比べ、3割減少している新潟県内のタクシードライバー。一方、女性ドライバーの占める割合は8%にとどまっている。
新潟市ハイヤータクシー協会の山﨑啓樹会長は「いま、お客が女性の乗務員を必要としているというか、ニーズが多くなってきている。新たな雇用を創出するには、女性の力を借りたい」と実情を語る。
女性ドライバーのきめ細やかなサービスは、お客の評価が高いという。
現役ドライバーと意見交換「休みは自由」
仕事を探している女性と現役ドライバーの意見交換では、様々な意見が飛び交った。
土日休みが希望の求職者に対し、現役女性ドライバーは「休みたければ休みは自由なので、あす休もうと思ったら、休み希望の紙をすーっと出して」と説明。これを聞いた求職者は「自分が休むことによって誰かと交代しなくてはいけない勤務とは違うので、そういう部分のプラス面があると感じた」と話す。
一方、他の求職者は「男性の方が稼げるのかと思ったが、歩合でもらえると聞いたので、結構いいのかなと思って」とタクシードライバーの仕事に魅力を感じていた。
また、現役ドライバーはそのやり甲斐や働きやすさを強調する。
1歳の子どもがいるドライバーは、子どもの熱が出た時について…「そういうときは早退させてもらえたり、朝なら欠勤させてもらったり、すごく融通が利く」と話し、仕事のやりがいについては「お客様の満足度を直接目にできるのがいい」と話した。
別の現役ドライバーは「女性ができる仕事だというのは知ってもらいたい。そんなに力仕事があるわけでもない」と仕事内容を説明。
新潟市ハイヤータクシー協会は、今後も女性に対し、仕事の魅力をアピールしていく考えだ。