相次ぐ教職員の懲戒処分… 職員が学校のトイレで女児にわいせつ行為・盗撮、教師が部活動の業務を外部指導者に“丸投げ”も

新潟県教育委員会は1月22日、女子児童にわいせつな行為をしたなどとして県立学校に勤める男性の会計年度任用職員1人を免職処分にしたと発表した。これで、教職員の免職処分は23年度、7人に上った。

学校のトイレで…女子児童にわいせつ行為・盗撮

1月22日に開いた会見で深々と謝罪した新潟県教育委員会。

新潟県教育委員会の会見

教師3人の懲戒処分が発表された12月22日の会見からわずか1カ月後、1月22日の会見で、さらに1人を免職処分、2人を戒告処分にしたと発表した。

新潟県庁

1月22日付で免職処分となったのは、県立学校の会計年度任用職員の男性(37)だ。

男性は2023年10月、勤務先の学校のトイレ内で女子児童に対してわいせつな行為を行うとともに、その様子を動画で撮影。

また、2023年6月には女子トイレ内で、2023年10月には女子更衣室内で、それぞれ別の女子生徒に対し盗撮行為を行い、あわせて3人の女子児童・生徒に被害を与えたとして2023年12月6日に起訴されている。

男性は裁判で起訴事実について認めていて、この3人以外にも被害に遭った人がいるとみて、警察が詳しく調べている。

女性教師は前方不注視で人身事故…

また、中越の小学校に勤務する30代の女性教師は、2023年5月に自家用車で出勤途中、前方不注視により前方の車に追突し、その勢いで対向車線に飛び出して、対向車とも衝突。

これにより、前方を走っていた車の運転手に全治3カ月、対向車線を走っていた車の運転手に全治2週間のケガをさせた。

女性教師は後に、罰金50万円の刑事処分を受けてすでに納付している。

部活動の業務を外部指導者に丸投げ

中越の県立高校に勤務する50代の男性教師は2021年4月以降、担当する弓道部の運営や練習計画といった顧問業務を行わず、外部指導者に任せきりにしていたという。

さらに2022年6月には、宿泊を伴う大会の引率者であったにも関わらず、「事務処理が面倒だった」という理由で、管理職に対して宿泊がない旨の報告を行い、宿泊引率も行っていなかったことが明らかになった。

2023年度7人目の免職処分

これで、2023年度の教職員の免職処分は7人となった。また、7人のうち4人がわいせつ行為によって免職処分となっている。

相次ぐ教職員の免職処分に、新潟県教育庁総務課の吉澤隆課長は、「大変な事態だということで改めて県民の皆様、学校関係者、保護者の皆様に誠に申し訳ないという思いでいっぱい。今後こういうことが起こらないように教職員に対する指導を徹底していきたい」とコメントしている。

教職員の不祥事が相次いでいる中、再発防止に向けて早急に対策を取る必要がある。