長岡高専 “AIカメラ”の技術を提供
2月17日、種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット。
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H3ロケット
この打ち上げを前に高揚感を見せていたのが、長岡高専の矢野昌平教授だ。「私、アニメが大好きなんですけど、エヴァンゲリオンとか『成功』とは言わない。『軌道投入!』みたいに事実を伝える。ああいう、かっこいい言葉を聞きたい」
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長岡高専 矢野昌平 教授
矢野教授は、研究室の学生とともに開発した「AIカメラ」の技術をJAXAに提供したという。
「地上から打ち上げるメイン燃料は水素と酸素だが、宇宙で使うためにはヒドラジンという燃料を使う。そちらの燃料の温度・湿度管理の監視技術を提供した」
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AIカメラ
人工知能で温度計の針などアナログの数値を読み取ることができるAIカメラ。
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ヒドラジンは引火しやすいため、保管室内に電気機器が入れられず、アナログの温度計や湿度計が使われていて、その監視に使われていた。
そして、打ち上げから数分後…「ここから、ここから…このセカンドエンジン、イグニッション♯1が前回失敗した。これ大事ですね…」
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2023年3月には2段階目のエンジンが点火せず、打ち上げが失敗していたため、その成功を祈る手にも力が入る。
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矢野教授と学生:
おお~、これは大成功ですね!
JAXAアナウンス:
H3で軌道に投入された。最初の衛星となりました!
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打ち上げは無事に成功!矢野教授は「この打ち上げのどんな些細なことでもいいので関われたということはすごく誇らしい。頑張ってくれた、当時、学生だった彼らもすごく誇らしいと思う」と興奮気味に話した。
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学生も「研究室の中で作ったものだけではなくて、それが実際に社会実装されて、JAXAの中で使われるというのがすごい誇らしいというか、もうすごい尊敬」「自分もちゃんと勉強して技術開発で長岡をもっと盛り上げていきたい」と目を輝かせていた。
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学生
失敗を乗り越え、さらなる宇宙開発への大きな一歩となったH3ロケット。
地元企業から寄せられた相談をもとにAIカメラを開発した矢野教授は、技術開発にとって必要なことは楽しむことだと話す。
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「最終的には、日本の経済とか世界の技術力を上げるとか。そういうところで活躍してほしいと思うが、まずは、やはり楽しめる。そういう技術をどんどん学んで、そして楽しみながら仕事をするということをやっていただきたい」
多くの技術者の楽しむ気持ちを乗せて!日本のロケット開発は新たなステージを進んでいく。