佐渡のあるあるネタで人気に!
「さ~ど~が~し~ま~」
このフレーズで人気を呼んでいるのが、新潟県佐渡市出身で東京に住む大学生YouTuber・けえ【島育ち】さん。
佐渡のあるあるを紹介するショート動画などで人気を集めていて、チャンネル登録者数はなんと58万人に上る。
「佐渡に帰ってきたとき、近所のおばちゃんとかが『お帰り』と言ってくれると、『帰ってきたな』みたいな、そういうところがいいなと思う。佐渡の自然は心に刺さるものがあるというか…」
地元の自然や人柄が好きだと佐渡愛を語るけえさん。一方で、YouTubeを始めたきっかけは佐渡へのコンプレックスだったという。
「恥ずかしいみたいな、佐渡島出身というのを隠していた。だけど、それを打ち明けたら『なんだそれ、面白いな』『どこの島だ』という感じになって、もしかしたらプラスのことなんじゃないかと思った」
“Z世代”の影響力に驚き
大学2年生のときにYouTubeチャンネルを開設し、自ら東京・渋谷区で佐渡の知名度を調査。想像以上の知名度の低さを感じたけえさんはその悔しさをバネに動画を上げ続けた。
そこで気付いたのは1990年代半ばから2010年代前半に生まれた「Z世代」の影響力だという。
「Z世代の影響力・拡散力はすごい。小学生は叫んだり、踊ったりとかが好きみたいで、みんな真似してやってくれているので、そういうところが影響力とかになってここまで来たのかなと思う」
「佐渡島」と叫んだり、佐渡おけさを山手線の駅前で踊ったり、一目で見て佐渡をアピールできるネタで人気となったけえさん。
旧ツイッターのXには…
X(旧ツイッターより):
「さーどーがーしーまー」と叫ぶショート動画にハマる息子たち。クラスの子も一緒に叫んでいるらしい
X(旧ツイッターより):
息子の希望でけえ君の聖地巡礼、佐渡ケ島へ行ってきました。すごく良いところ、また行きたい
けえさん目当てで佐渡を訪れたという人も!その影響力の大きさに渡辺竜五市長も動画に登場し、ともに佐渡をPRしている。
けえさんは「ぼくのネタが尽きなければ、佐渡もネタの宝庫、魅力のある島ということなので、ネタ切れはしてはいけないという思いでやっている」と話す。
“佐渡島の金山”世界遺産登録にも「一役買いたい」
そんな佐渡愛にあふれるけえさんもいま注目しているのが、佐渡島の金山の世界文化遺産登録の行方だ。
地元の機運の高まりも重要となる中、けえさんも一役買いたいと意気込む。
「ぼくのチャンネルは若い世代の方が見てくれているので、若い子どもたちとかに佐渡金山の歴史とか魅力とかを知ってもらって、そこから佐渡を知ってもらって、実際に体験してもらう形をつくるお手伝いじゃないけど、そういうことができたらいいのかなと思う」
動画を通して世界に佐渡の魅力を発信するけえさんの今後の活躍に注目だ。