事故多発も…なくならない“第4種踏切” 新潟県内には45カ所 過去に死亡事故のあった現場はいま…
4月6日、群馬県高崎市で9歳の女子児童が遮断機や警報機がない「第4種踏切」で列車にはねられ、死亡する事故があった。新潟県内でも14年前に10歳の男子児童が死亡する事故があったほか、3年前にも第4種踏切で死亡事故が発生している。第4種踏切の現状を取材した。
“第4種踏切”で死亡事故
4月6日、群馬県高崎市の上信電鉄の踏切で近くに住む9歳の女子児童が電車にはねられ死亡した。
散歩中に犬を追いかけて踏切に入ったとみられる女子児童。事故が発生した踏切は遮断機や警報機が設置されていない「第4種踏切」だった。
この第4種踏切での事故は過去に新潟県内でも。
2010年、柏崎市の第4種踏切で10歳の男子児童が電車にはねられ死亡する事故が発生。
その一方で、国土交通省によると、遮断機や警報機のない第4種踏切は2022年度末時点で県内に45カ所残っているという。
なくならない第4種踏切 その理由は…
危険性を指摘する一方、なぜ第4種踏切はなくならないのか…
総務省の実態調査で「鉄道事業者と地域住民の協議が進まないこと」が課題だと指摘されている。
実際に、上越市で閉鎖された踏切の近くに住む人からも「使っている人にしたら困ると思う」「おばあちゃんたちが歩いて渡る。左右見てわずかな距離だから、残してもらいたいという思いはトキ鉄さんや行政に伝えた」と閉鎖後の不便さについて口にしていた。
それでも痛ましい事故を防ぐため、第4種踏切の解消に向けての取り組みは「待ったなし」だ。