黙食解除でも… 静かな教室
新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年。
先生(2020年):
話をしたい気持ちもあるけど、話をせずに静かに食べましょう
黙食が浸透し3年。文部科学省は4月1日、換気などの措置を講じることにより「黙食は必要ない」というガイドラインを示した。
松村道子キャスター:
新潟小学校5年2組の教室。2年生のころから黙食を続けてきた子どもたち、配膳の時間は会話がありますね。「味噌汁を多くして」、「ご飯を多くして」など、おいしい給食を前にワクワクしている様子が感じられます
児童:
給食室に感謝して、おいしくいただきましょう。いただきます!
元気な声が響いたが…
松村道子キャスター:
給食が始まって2分ほどたちましたが、静かですね。隣同士で話をする様子は見られません
教室には、食器の音だけが響き渡る。
新潟小学校 5年2組担任 剱仁美 先生:
学校としては、大々的に「話していいよ」と言っていないので、今のような状況になっている。「話していいよ」と言うと、話が楽しくなってツバが飛ぶなどしてしまう。感染予防も続けなくてはいけないので
(Q.話してもいいことは知っている?)
児童:
はい。でも、やっぱり自分的には完全に感染がなくなったわけではないから、もうちょっと静かにしていたい
児童:
やっぱり、ずっと黙食になっていたから、一気にみんなが話すのはちょっと無理かな
すぐに切り替えるのは難しい様子。それでも、望んでいるのは…
児童:
机を向かい合わせにして食べていたのが少し恋しい。また回復してくれるといいなと思っている
児童:
みんなで給食を食べながら、いっぱいお話ししたい
(Q.いつごろになったらできそう?)
児童:
もうちょっと、1年くらい経ってからだと思う
学校では換気や手洗いの呼びかけを徹底しているが、にぎやかな給食の時間が戻ってくるのは、まだ先のようだ。