【上越新幹線40周年】幻の200系カラー復活「なつかしのあさひ号」で中山トンネルの秘密に迫る 特別列車の旅

上越新幹線が開業40周年を迎える2022年、懐かしさと新しい体験が融合した特別列車が走った。その名も「なつかしのあさひ号」。過去と現在をつなぐ鉄路の上で、乗客たちは新たな思い出を紡ぐことになる。
*この記事は2022年12月に配信された動画を記事化したものです。

よみがえる「あさひ」の名

「なつかしのあさひ号」は、上越新幹線40周年を記念して2022年11月12日に新潟駅から大宮駅まで運行された。

200系のカラーリングを施されたe2系「なつかしのあさひ号」

かつて上越新幹線の速達型列車として親しまれた「あさひ」の名を冠したこの特別列車は、開業当時の200系新幹線をイメージしたカラーリングが施されたE2系車両で運行される。

 

200系新幹線

200系新幹線

白地にモスグリーンが施された200系新幹線のカラーリング

白地にモスグリーンのラインが入った車体は、多くの人々の記憶に残る懐かしい姿だ。

「まぼろしのあさひ号」の車内はE2系の内装

中山トンネルの秘密に迫る

 

 

「なつかしのあさひ号」の最大の目玉は、上毛高原駅と高崎駅の間で実施される「中山トンネル探訪特別運転」である。

全長14,857メートルに及ぶこのトンネルには、建設時の困難を物語る秘密が隠されている。火山の噴出物が堆積した地層からの多量の湧水に悩まされ、掘削ルートの変更を余儀なくされた結果、トンネル内に急なカーブが生まれたのだ。

 

通常15分程度で通過するこの区間を、「なつかしのあさひ号」は26分かけてゆっくりと走行する。乗客は、高速走行時の遠心力を抑えるために設けられた「カント」と呼ばれる傾斜を、身をもって体験できる。

床に置いたテニスボールは車両の傾きでころがってしまった。

普段は気づくことのない鉄道技術の粋を、この特別な旅で堪能できるのだ。

 

車両内では開業当時のチャイムが再現されていた。

40年の軌跡

1982年11月15日、上越新幹線は東京と新潟を結ぶ大動脈として開業した。

以来40年、この路線は新潟県の経済発展と文化交流に大きな役割を果たしてきた。
「なつかしのあさひ号」は、その歴史を振り返るとともに、未来への期待を乗せて走る。

上越新幹線開業40周年。それは単なる通過点ではない。過去を懐かしみ、現在を楽しみ、そして未来を展望する特別な機会なのだ。「なつかしのあさひ号」は、そんな思いを乗せて、新潟と首都圏を結ぶ。この特別な一日の旅が、乗客一人一人の心に新たな記憶を刻むことだろう。

こちらの記事の動画はYouTube「だいすき!にいがた!チャンネル」で配信中です。

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