予約好調の県外・海外旅行
新潟市中央区の旅行会社。
桶屋美圭アナウンサー:
店内に置かれているパンフレット、以前はほとんどが県内旅行のものでしたが、今は県外・海外旅行のものが多くなっています
2022年の同じ時期は、パンフレット置き場の多くを県内や隣県のツアーで占めていたが…
トップトラベル新潟 大谷光利 代表取締役:
今まで行けなかった分、遠くへ。それも長い期間というのが見受けられる
旅行熱の高まりは、予約件数にも。
トップトラベル新潟 大谷光利 代表取締役:
2022年と比べて約370%と、かなり多くの予約をいただいている。国内だけだと約270%。2022年、海外の予約は0件だったので…
特に「県外や海外旅行の需要が回復傾向にある」という。
今回の大型連休で人気の観光地を聞くと…
トップトラベル新潟 大谷光利 代表取締役:
大型連休に関しては、3番目の人気がユニバーサルスタジオジャパン。第2位は、40周年を迎える東京ディズニーリゾート
家族連れを中心に、人気なテーマパークが2位と3位に。そして、第1位が…
トップトラベル新潟 大谷光利 代表取締役:
東京。今までやっていなかったイベントもかなり増えてきているので
予約の半分ほどが東京旅行だという。
海外では、新潟空港から直行便が出ているベトナム・ダナンをはじめ、ハワイや韓国が人気となっている。
トップトラベル新潟 大谷光利 代表取締役:
やっぱり、旅先で色んな方と出会ったり、色んなものを食べたり、色んな匂いをかいだりすることは、すごく大事だと思っている
存続自体が危ぶまれた観光バス会社
一方で、この大型連休で正念場を迎えているのが、観光バス会社。
松村道子キャスター:
新潟市南区のバス会社。これから5台のバスが観光客のもとへと向かいます。きょうは11人の運転手がフル稼働で観光に対応するということです
こちらの観光バス会社が受けた新型コロナの影響は、存続自体が危ぶまれるほどのものだった。
新潟第一観光バス 小林香織 常務取締役:
「全従業員を守れるのか」「バスを手放さなくてはいけないのか」とか、そういった不安もたくさんあった
2020年4月の予約表を見ると…
新潟第一観光バス 小林香織 常務取締役:
本来の稼働よりも9割ほど落ちている状態だった。仕事がない状態で、バスも全く動かない。従業員も出勤日数が0日・1日という日が続いた
バスを稼働させることができない中、当時、小林常務が発案したのは…
カラオケを楽しむ客(2020年5月):
「そういえばバスだな」というぐらい。充分満足するぐらい歌えた
バスを使った「一人カラオケ」。2時間無料という採算を度外視したサービスだった。
新潟第一観光バス 小林香織 常務取締役:
来てくれたお客様は「どこにも行けずストレスがたまっていたので、本当に楽しかった」と。「新型コロナが終わったらバスを使う」と言ってくださった方がたくさんいたので、やってよかった
融資返済へ正念場のシーズン迎える
感染状況によっては、入っていた予約が全てキャンセルになるなど、苦難の3年間を経て迎える2023年の観光シーズン。2020年に比べると、予約表はかなり埋まっている。
新潟第一観光バス 小林香織 常務取締役:
予約は4月よりも5月のほうが上がるし、5月より6月のほうが上がる。徐々に回復してくるのかなというところが見えている状態なので、今後は期待できると思っている
この会社では、国の新型コロナ融資の返済が2024年に始まることから、2023年の観光シーズンは正念場だという。
新潟第一観光バス 小林香織 常務取締役:
当社は2024年から返済がスタートするが、今までが厳しかったので、ここで準備を整えて、返済に備えられるようにしたい