■鉄道の要衝・直江津のソウルフード
ネットで噂の新潟のスキマを発掘するロケバラエティ『潟ちゅーぶ』。今回の舞台は上越市直江津。ここに80年もの歴史を持つ早い安い美味いを兼ね備えた地元メシがあると聞きJOYと大塚七海(NGT48)が急行した。
訪れたのは関川沿いに店を構える「塚田そば店」。地元では「つかそば」の愛称で親しまれる老舗の製麺所で、打ち立ての麺を味わえる併設の店舗では朝8時から夕方6時まで客足が途切れない人気店だ。
番組が収録に訪れた時間帯は午前10時。お店が混み合うランチタイムを外したつもりではあったが近所の方や営業車で駐車場はほぼ満車。県外ナンバーの車も多く早くも名店の匂いがプンプン、JOYの期待も高まる。
店舗前に気になる看板が…「かけそば」や「かけうどん」など蕎麦屋さんの定番にまじり「かけ中か」という謎のメニューが。中華なの?そばなの?そもそもなんで「か」がひらがななの?謎は深まるばかりだ。
■直江津駅とともに歩んだ歴史
店内で出迎えてくれたのは「塚田そば店」の社長の竹内さん。「塚田そば」という屋号ながら社長は「塚田」さんではなく竹内さん。この謎に社長が店の歴史を交えながら答えてくれた。
実は「塚田そば」は創業者が塚田さん。長野県出身で国鉄の職員だった塚田さんが直江津駅前に製麺所を開いたのは戦後間もない約80年前。
「新潟県の鉄道発祥の地」でもある直江津駅は信越本線と北陸本線が交わる鉄道交通の要衝。日本海側と関東・関西を結ぶ長距離列車や特急列車、貨物列車が頻繁に発着し活気に満ちていた。わずかな停車時間にかきこめる駅構内の「つかそば」の立ち食いそば店舗は大繁盛だった。
折しも中国から復員してきた人たちが始めたラーメン店が直江津でも増え始め「つかそば」は中華麺の製造も始めた頃だった。ある常連客から「そばつゆに中華麺を入れてみたら」とリクエストされたのが「かけ中か」誕生のきっかけという。
ところで「かけ中か」と「華」をひらがな表記にしているのはなぜなのか?「“中華そば”と勘違いされたくないんですよ。ワンスープでやってるから、あえて“か”はひらがなで書いてあるんです」と竹内さん。ラーメンではなく「そばつゆ×中華麺」という「和風中華」だからこその「こだわりの表記」なのだ。
■早い!安い!美味い!天玉中か
早速、名物「天玉中華」を実食。そばつゆに店内で打ちたての中華麺を入れ、さらに玉ねぎ天ぷら&生卵を乗せた一杯。「うわ〜生卵がポロンって!…めちゃくちゃ美味い!!」とJOYさん。
中華麺に鰹節香るつゆが絡むと想像以上に優しく「かけそば」とはまったく違う味わい。そして店で揚げたての甘い玉ねぎの天ぷらと生卵が絶妙にマッチする。なんと食券を出してから提供まで15秒の駅そば直系の爆速仕様。しかも気になるお値段は…このご時世になんと380円!大塚も「信じられない」と驚愕の様子。
■かけそばは280円!
さらに竹内社長がもっと出て欲しいと語る店の原点の「かけそば」。信州戸隠産のそば粉を使ったこだわりの一杯。値段は驚きの280円だ。
■「ちょうどいい」を極めたカレー
しかも「つかそば」はカレーライスも美味しい。天ぷらにも使ってる玉ねぎがたっぷりはいったカレーライスは350円。そば屋さんの優しい出汁とマイルドなカレーの組み合わせがちょうどいい。
「なんだろうね、この懐かしさ…安心する甘さ…」食べ終えたJOYの顔が、なんとも幸せそうなお店だった。
■谷村新司さんも愛した店
店内には野田元首相など著名人のサインがたくさん飾られている。竹内社長によると谷村新司さんが「つかそば」のファンを公言してくれて、生前に新潟を訪れた際には店に立ち寄ってくれたという。
週末になれば開店前から行列ができるという「つかそば」。実は長野県のテレビ局が上越市特集を組む際にロケ先になることも多いのだとか…我々も新潟県のテレビ局として負けていられない。
【店舗情報】塚田そば店 上越市東雲町1-1-6
■アルビチアの教室へ潜入
『バズタイムズ』のコーナーではNGT48の杉本萌と初登場の5期生・佐藤柚花がアルビレックスチアリーダーズのスクールに潜入する。チアダンス経験者の佐藤の実力とは?
『潟ちゅーぶ』 毎週土曜 午前11時20分|NST新潟総合テレビ
見逃し配信:YouTube「だいすき!にいがた!」チャンネルで全編公開中