イクラの価格は去年の倍!? 生鮮食品の値上げ顕著に…5kg6000円の米は売れ行き鈍る「手を出しづらい価格」

様々な物の値上げが続く2025年。11月の主要メーカーの飲食料品に関しては、値上げは小休止となりそうだ。しかし、スーパーでは、イクラの価格が去年の倍など生鮮食品の値上げが顕著になっている。

11月 メーカーの値上げは“小休止”

「財布のお金がなくなるのが早い」「物価高は年金生活なので、とてもザワザワしちゃう。身震いしちゃう」

消費者が嘆く物価高…民間の信用調査会社・帝国データバンクによると、25年の飲食料品の値上げは、これまでに累計2万580品目と、去年1年間をすでに64%上回っている。

一方、11月の値上げは、25年中で最も少ない143品目。半年ぶりに1000品目を下回った。

“生鮮食品”の値上げ顕著に「イクラなしの正月迎える方も…」

新潟市西区のスーパーでは、メーカーから仕入れる飲食料品に関しては、11月の値上げはないものの、生鮮食品については、値上げの顕著なものがあるという。

北海道産の生すじこは24年より1000円以上の値上がりに。秋サケの切り身も24年に比べ、100gあたり50円ほど高くなっているという。

スーパーいちまんの高井栄二朗店長は「生の秋サケが市場にも去年と比べ少なくなっている状況。値段もそれに準じて上がっている感じだと思う。もしかすると、本当に今年はイクラなしの正月を迎える方もいるのではないかと思う」と話す。

5kgで6000円 “コメ”は売れ行き鈍る「手を出しづらい価格」

一方、売れ行きが鈍っているのがコメだ。価格は5kgで6000円ほど。

「ギリギリの売れる金額みたいなものがあって、それを超えるとお客さんも手を出しづらいのではないかと思う」

新米価格が高騰する中、この店では、10月に店内で握る寿司の価格を1割値上げ。丼物は価格を据え置き、ご飯の量をわずかに減らした。

天候不順で野菜の価格↑店側の努力続く「なるべく安いものを」

一方、野菜は天候不順を理由に、9月に比べてほうれん草が60円、レタスが90円ほど高くなっているという。
高井店長は「なるべく市場でも安いものを見つけて、安くておいしいものを毎日探して提供していければと思っている」と話し、店側も少しでも安く販売するよう努める日々が続いている。