最新技術で“歴代の殿様”大集合!
山中麻央アナウンサー:
キリッとした目元の顔や面長の顔など、まげを結った髪型をしている人の顔がずらりと並んでいます。これらは、長岡藩主・牧野家の復顔模型です
新潟県長岡市で公開されたのは、江戸時代から明治維新期までの250年あまり、長岡の地を統治した牧野家の歴代藩主やその妻の復顔模型11点。
新潟医療福祉大学の研究室が中心となり、2016年から進めてきたプロジェクトの一環で、骨から得られる情報を用い、3次元計測やDNA解析などを駆使して作製された。
新潟医療福祉大学 自然人類研究所 奈良貴史 所長:
CT技術や3Dプリンタの発達で、欠けている部分を兄弟や父母の骨から持ってきて合わせるという作業が簡単になった
骨の欠けている部分や歪んでいる部分なども現代の技術で復活!
骨の欠損が大きく、これまで復元が難しいとされていた8代・忠寛と11代・忠恭を含め、新たに4体が2020年から作製され、牧野家の殿様が可能な範囲で復元された。
新潟医療福祉大学 自然人類研究所 奈良貴史 所長:
江戸時代の代々の復顔が揃うのは、おそらく日本で例がない
藩士とは違う? 殿様の“顔の特徴”
この復顔模型を通して見えてきたのは、当時の殿様の顔の特徴。
新潟医療福祉大学 自然人類研究所 奈良貴史 所長:
殿様は、顔が縦長で鼻筋が通っている
長岡藩士の顔と比べても、系統の違いがよく分かる。
歴代藩主の表情を間近で見たその子孫で、牧野家17代当主の牧野忠昌さんも驚きを隠せなかった。
牧野家17代当主 牧野忠昌さん:
ご先祖様の顔が蘇ったことは驚き。親しみの気持ちが本当に強い
復顔された模型は2024年3月に長岡市で開かれるシンポジウムで再び公開される予定だ。