ワンちゃんと一緒に泊まれる温泉宿って限られませんか?新潟・南魚沼で見つけた♨愛犬と温泉宿で過ごせる古城館 築100年の蔵を改装したお風呂も

新潟県南魚沼市に、築100年を超える蔵を改装した温泉があることをご存じだろうか。丸山温泉「古城館」は、街中にそびえ立つ城のような外観と、ペットと一緒に泊まれる温泉宿として話題を集めている。温泉ソムリエの大塚七海さんが実際に訪れ、蔵の中にある「蔵ぼちゃ」という名の浴場を体験。薄暗い蔵の中で味わう温泉の魅力、そして愛犬と温泉宿を楽しめるという希少な宿泊体験について、その魅力を余すことなく紹介する。南魚沼の自然に囲まれた和モダンな空間で、家族もペットも心から寛げる、特別な時間が待っている。

街中にそびえ立つ「城」のような温泉宿

新潟県南魚沼市。綺麗な山々とスキー場に囲まれたこの地に、まるで城のような佇まいの建物がある。それが今回紹介する「丸山温泉 古城館」だ。温泉ソムリエの大塚七海さんにとって、南魚沼市は第2の故郷。親戚が多く住むこの地で、以前から気になっていたという古城館への訪問が、今回ついに実現した。

街中に突如現れる城のような外観は、遠くからでもひときわ目を引く存在感。階段を登るにつれ、その存在感はさらに増していく。「街の中にそびえ立つこのお城」と大塚さんが表現するように、まさに非日常への入口がそこにある。玄関をくぐれば、木の香りが漂う和モダンな空間が広がり、訪れる者を温かく迎え入れてくれる。

案内してくれたのは、古城館スタッフの竹田さん。温泉宿としての魅力を丁寧に語ってくれた。

お城のような宿

愛犬と一緒に泊まれる希少な温泉宿

古城館の最大の特徴は、ペットフレンドリーな宿であること。「ワンちゃん連れの方も楽しく過ごしていただける」と滝沢さんが語るように、愛犬家にとっては夢のような宿泊施設だ。

客室はスタンダードな和室のほか、ジュニアスイートという部屋も用意されている。そして驚くべきは、このジュニアスイートは、ワンちゃんの同伴が可能で、その上、温泉が付いているということ。「お部屋で愛犬と一緒に寛げ、温泉も楽しめる」という、他ではなかなか味わえない特別な体験ができるのだ。

大塚さんは、「こっちゃん」という名のマルチーズを飼っている。「ワンちゃんと一緒に泊まれる温泉宿ってどうしても限られちゃうじゃないですか」と語る大塚さん。新潟にこんな素敵な宿があることを知り、「絶対泊まりに来よう」と心に決めたという。ペットを家族の一員として大切にする人々にとって、一緒に旅行できる宿の存在は何よりも嬉しい。

さらに古城館は「ウェルカムベビー認定店」でもあり、赤ちゃん連れの家族にも優しい宿だ。多様な家族の形に対応できる懐の深さが、この宿の魅力と言えるだろう。

地元食材と豊富な地酒に舌鼓

温泉と並んで旅の楽しみといえば、やはり食事だ。古城館では地元の食材をふんだんに使った田舎風の会席料理が味わえる。

「関東の方が多いので、この地元の食材を使った田舎風の会席料理を準備させてもらってます」と滝沢さん。南魚沼といえば、言わずと知れた米どころ。南魚沼産コシヒカリを中心に、地元ならではの味覚を堪能できる。

さらに注目すべきは、お酒の種類の豊富さだ。なんと社長が唎酒師の資格を持っているといい、「特にお酒は種類が豊富」とのこと。新潟は日本有数の日本酒の産地。地酒を楽しみながら、地元の食材で作られた料理を味わう——この組み合わせこそ、まさに至福のひとときだ。

温泉とグルメ、そしてペットと一緒に過ごせる空間。古城館は、旅行に求められる要素を高い次元で満たしている。

お殿様が入る「石ぼちゃ」築100年の蔵を改装した「蔵ぼちゃ」

古城館には2つの特徴的な温泉がある。1つは2年前の12月にオープンした「石ぼちゃ」。畳敷きで、殿様が入るようなお風呂をイメージして作られたという。そしてもう1つが、今回の目玉である「蔵ぼちゃ」だ。

「昔から敷地内にあった蔵を大改修してお風呂に生まれ変わらせた」と滝沢さん。その蔵はなんと築100年を超える歴史的建造物。「あまりないと思います」と滝沢さんが胸を張るのも当然だろう。蔵をお風呂に改装した例は、全国的に見ても極めて珍しい。

館内から暖簾をくぐり、一度外を通って蔵へと向かう動線も心憎い演出だ。「ワクワクしますね」と大塚さんが思わず声を上げるように、期待感が高まっていく。

蔵の入口に立つと、その重厚な佇まいに圧倒される。扉を開け、中に入ると——そこは薄暗い空間。蔵特有の落ち着いた雰囲気が漂っている。

2023年12月にリニューアルした「石ぼちゃ」

蔵の中で味わう極上の温泉体験

「蔵のお風呂なんて初めて」

浴槽に身を沈めた大塚さんの感想は率直だ。「気持ちいい!」という声が、蔵の中に響く。

古城館の温泉は、ナトリウム塩化物冷鉱泉。源泉温度は16度と非常に低いが、加温することで心地よい温度に調整されている。蔵の中という特殊な空間で入る温泉は、通常の温泉とは一味も二味も違う体験をもたらしてくれる。

「すごく、いい雰囲気です。いつもよりも明るさもちょっと落ちて落ち着きますね」

薄暗い照明の中で、蔵の歴史を感じながら入る温泉。その非日常感は、まさに古城館ならではの魅力だ。

「蔵ぼちゃ」の「ぼちゃ」という名前にも意味がある。これは湯沢・魚沼地方の方言で「お風呂」を意味する言葉だという。「これからぼちゃ行こうぜ」「ぼちゃ入りに行こう」といった使い方をされていたそうだ。地域の言葉を大切にし、温泉の名前に採用する姿勢からも、地元への愛着が感じられる。

露天風呂で四季折々の景色を楽しむ

蔵ぼちゃを満喫した後は、露天風呂へ。蔵の中の薄暗い空間から一転、明るい開放的な空間が広がる。

「一気に明るくなりました。すごい」

露天風呂は蔵の内湯よりも温度がやや高めで、じんわりと体を温めてくれる。障子戸を模した壁の向こうには庭が見える造り。まるで部屋の中にいるような落ち着いた雰囲気がありながら、外の風を感じられる絶妙な設計だ。

「外にお庭もあって風もいい具合に入ってきて、これは今暑い季節も楽しめますし、これから秋になったら紅葉だったり、冬になったらね、雪ですよ」

南魚沼は豪雪地帯として知られる。冬になれば、雪見風呂を楽しむこともできるだろう。四季折々の景色を眺めながら温泉に浸かる——季節ごとに訪れたくなる魅力がここにはある。

雪見風呂も楽しめる「蔵ぼちゃ」の露天風呂

蔵をお風呂にした 趣のある「蔵ぼちゃ」

あなたの「家族」と訪れる特別な旅

丸山温泉 古城館は、築100年の蔵という歴史的建造物を活用した温泉、ペットと一緒に過ごせる空間、地元の食材と地酒を楽しめる食事——それらすべてが組み合わさって、他では得られない特別な体験を生み出している。

「私も愛犬こっちゃんを連れて行きたいと思います。皆さんも是非来てみてください」

ペットを飼っている人にとって、愛犬と一緒に温泉旅行ができるというのは、何にも代えがたい喜びだ。ペットホテルに預けることなく、家族全員で旅を楽しめる。その選択肢があることが、どれほど嬉しいことか。

あなたにとって「家族」とは誰だろうか? それが人間の家族であれ、ペットであれ、大切な人と共に過ごす時間こそが、旅の本当の価値ではないだろうか。古城館は、その大切な時間を、築100年の蔵という非日常空間で提供してくれる。

雪深い南魚沼の冬、紅葉に染まる秋、緑豊かな夏——季節を変えて訪れるたびに、新しい発見と感動があるはずだ。あなたの大切な「家族」と一緒に、古城館で特別な時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

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