解散総選挙に向け準備進める自民
5月20日、新潟市内で開かれた自民党の県連大会。
自民党本部 萩生田光一 政調会長:
まさに常在戦場、次の衆議院選挙をにらんだ、緊張感あふれる大会が開催されますことを改めてお喜び申し上げたい
党本部から訪れ、挨拶した萩生田政調会長は衆院選に向けて、組織の引き締めを図った。
5月に開かれたG7広島サミット。ウクライナのゼレンスキー大統領が電撃来日するなど、このサミットでの成果を追い風に、岸田首相が衆議院の早期解散に踏み切るかが注目されている。
自民党 鷲尾英一郎 衆院議員:
統一地方選挙を終え、今度は衆議院解散総選挙も見据えた動きをしていかなければいけない
自民党県連会長 高鳥修一 衆院議員:
次の衆議院選挙の必勝を期して頑張ってまいりたい
前回の衆院選で2勝4敗と負け越した自民党新潟県連。次の衆院選では、新たな区割りが適用されることから、各区の体制づくりも重要となる。
自民党 細田健一 衆院議員:
新しく入った地区では、まだまだ全く私の名前と顔は浸透していない。課題は山積み、やることが山のようにあって、なかなか大変
立憲県連は選挙対策本部設置も…
5月21日に常任幹事会を開いた立憲民主党県連。
立憲民主党県連代表 西村智奈美 衆院議員:
抜かりなく準備を進め、そして県内で勝利を収めることができるように、どうか皆様のご支援をお願いします
統一地方選を総括した上で、衆院選の選挙対策本部を設置した。新潟方式の野党共闘として共産党を含む共闘体制を築いてきた野党。
2019年の参院選で自民党公認の現職を破り、2021年の衆院選では4つの選挙区で勝利した。
しかし、2022年に行われた知事選・参院選では野党の足並みが揃わず…いずれも自民が支持・公認する候補に敗れた。
立憲・泉代表の発言に波紋…新潟方式の野党共闘は転換期に
共産を含めた共闘体制で1対1の構図をつくって戦いたい立憲民主党県連。
立憲民主党県連代表 西村智奈美 衆院議員:
与党の候補が一本化してきている状況の中で、野党がいかにこれを覆していくかという時に候補者が一人で戦うということは大変重要なことだと思う。そういう意味では、他党も党勢拡大という党是がある中だが、丁寧に話し合いをしていければと、私としては、県連レベルでは思っている
しかし、立憲民主党の泉健太代表は、次の衆院選で共産党との選挙協力を否定する方針を示した。
この発言を支持したのが、兼ねてから共産党との共闘体制を否定してきた連合新潟の牧野会長だ。
連合新潟 牧野茂夫 会長:
連合新潟としては、「共産党さんとの関係があるとなかなか難しい」というのは、この間ずっと言ってきたわけだし、県連もしっかり論議して方向性を出さないと、なかなか上手く回らないんじゃないかなと
4月に行われた県議選で推薦候補者が改選前より4人多い18人が当選し、存在感を高めている連合新潟。
この県議選で立憲県連が野党の共通政策の導入を検討していた事実を「驚きを持つ」などとまとめた。
連合新潟 牧野茂夫 会長:
連合が示す方向と異とするような対応がちょっとあったので…
連合の対応に異を唱えるのが、共産党新潟県委員会の樋渡士自夫委員長。
共産党県委員会 樋渡士自夫 委員長:
やっぱり国政を変えなければいけないのではないかと、そこを野党は力を合わせるしかないと思う。ちょっと連合の動きを見ていると残念
こう話す一方で、県議選には2人の公認候補が出馬したが、いずれも落選し、議席を失った。
党員の高齢化も課題に挙げられる中、「政策の一致する点で共闘するべきだ」と立憲・泉代表の方針に反論する。
共産党県委員会 樋渡士自夫 委員長:
新潟でそれをやったら、恐らく野党は全滅すると思う
共産党を含めた野党共闘は実現できるのか…
立憲民主党県連幹事長 米山隆一 衆院議員:
各党との話合いは継続しているし、我々は新潟における野党間のいい関係が続いていると理解している。皆さんが気持ちよく応援していただけるような関係づくりを調整していきたい
解散総選挙を見据え、与野党ともに動きが加速する中、野党共闘の行方が注目される。