【水難学会の指導員】
「岸へ戻ろうとすると、足が滑ってさらに奥に行く」
18日、三条市で開かれたのは、ため池の水難事故防止に向けた講習会。県内各地のため池の管理者のほか、地元の小学生など合わせて約70人が参加しました。
その危険性を伝えるため、この日は水難学会の指導員と長岡技術科学大学の学生が実演を交え説明!
【水難学会の指導員】
「声を出す、手を上げる。この行為が一番危ない行為なんですよね。ではどうすればいいかというと、空気をいっぱい吸って、背浮き。できますか?このポジションをとれば、基本的に人間のからだは浮きます」
万が一、ため池に落下した場合は、息を大きく吸い、仰向けで浮く体勢を作り、手で水をかいて岸へ向かうのが望ましいと言います。
ただ、岸にいる人が助ける際にも注意が必要です!
【水難学会の指導員】
「手を差し出すと、引き込まれて自分も落ちる」
【実践した学生】
「水中では体力が消耗するというか、思ったほど力が入らなくて、登るのとか見た目よりかなり厳しい」
そこで、ため池の周囲にロープやはしごなどをあらかじめ設置しておくと、救助の際に役立つと言います。
【水難学会の指導員】
「手がかり足がかりがあると登りやすい」
ため池の落下による死亡事故は、毎年全国で20件から30件ほど発生していて、釣り人や周辺で遊ぶ子どもの事故が多いということです。
【児童】
「大人がいないときにため池(付近)とかで遊ばないで、ケガしないようにしたい」
【参加者(ため池管理者)】
「我々の管理するため池は住宅に近いので、子供たちが遊ばないか、と、滑って中に入って事故にあうのをどう防ぐか、が勉強になった」
【長岡科学技術大 大学院 斎藤秀俊 教授】
「基本的にはため池には近づかない。作業等でどうしても近づかなければいけないときは、転落防止をする。万が一転落したときは、背浮きになるなど、無理に上がろうとせずに救助を待ってほしい」最終更新日:Wed, 18 Oct 2023 19:28:04 +0900