9月24日、東京・新宿駅前にある宮崎県のアンテナショップで開かれていた「ふるさと納税」のPRイベント。
訪れた人が舌つづみを打っていたのは、宮崎の特産品・宮崎牛です。
【訪れた人】
「最近、ちょうどふるさと納税について調べていたので、これを食べてもっと(寄付)したいという気持ちになった」
ふるさと納税は、昨年度の寄付総額が前年度のほぼ1.2倍となる9654億に達するなど人気が高まっていますが、その仲介サイトを見てみると…
【松尾和泉アナウンサー】
「9月も残り6日。こちらのサイトには、“9月で返礼受付を終了する”という言葉が大きく書かれています」
9月いっぱいで受付を終了するという返礼品や“10月から値上げ予定”と書かれた返礼品が目立ちます。
実は10月からふるさと納税のルールが変わり、私たちの生活にも影響が出るんです。
【ふるさとチョイス広報担当 宗形深さん】
「1万円に対して、どれだけ相当の価値がある品が届くかというのは、お得感が下がってしまう影響があると思う」
10月からは、返礼品にかかる費用を事務処理費なども含め、「寄付額の5割以下」に収めるよう制度が改正されるため、同じ返礼品でも来月から寄付額が引き上がる可能性が高いということです。
県内の自治体も値上げの可能性を口にします。
【南魚沼市総務部 原澤康太 ふるさと納税主幹】
「寄付単価をちょっと上げなければならない可能性も出てきているので、その辺を今、精査しているところ」
市内産のコシヒカリが返礼品で特に人気の南魚沼市。昨年度のふるさと納税の寄付額は約51億3400万円と、県内2位を誇ります。
今年の12月までは寄付単価を維持する方針だといいますが…
【南魚沼市総務部 原澤康太 ふるさと納税主幹】
「昨年度ベースで計算すると、今年は上げなくてもいいのかなと思っているが、やはり来年度は単価を上げなければならないかなというところを今、計算している」
返礼品にも値上げの波が押し寄せる中、こんな現象も…
【ふるさと納税を利用する人】
「9月はすごく、ふるさと納税の駆け込みをしていた」
ふるさとチョイスによりますと、例年寄付が増えるのは12月ですが、今年は7月から9月中旬までの寄付額が前年の約1.5倍になっていて、駆け込みの動きが目立っているということです。最終更新日:Mon, 25 Sep 2023 18:49:53 +0900