出水期を迎え…県北部豪雨の被災地で防災対策を協議「ソフト面の対策を強化へ」【新潟】

梅雨に入り出水期を迎える中、村上市で関係機関が集まり防災対策の進め方などを議論しました。去年8月に県北部を襲った豪雨を踏まえハード面だけでなく、ソフト面での対策強化の重要性などが確認されました。
梅雨に入り出水期を迎える中、村上市で関係機関が集まり防災対策の進め方などを議論しました。去年8月に県北部を襲った豪雨を踏まえハード面だけでなく、ソフト面での対策強化の重要性などが確認されました。

21日、村上地域振興局で開かれた三面川周辺地域の防災・減災対策を協議する会議には県や村上市、新潟地方気象台などの関係機関が参加しました。

【村上地域振興局 大花博重 局長】
「昨年の豪雨災害での経験、新たな知見を取り入れて、さらなる防災体制の強化に努めていく必要があると感じている」

村上市や関川村などでは去年8月に線状降水帯が発生。

1時間雨量が100ミリを超える記録的短時間大雨情報が2日間で16回発表される豪雨に見舞われ、土石流や浸水により、2400棟あまりの住宅に被害が出ました。

今年も出水期を迎える中、21日の会議では地域内の河川の川底の掘削や堤防の整備、水位を監視するカメラの設置などといった対策の進捗状況を共有。

一方、去年の豪雨では死者が出なかったことなど、人的被害を最小限に抑えられたことを踏まえ、今後もハザードマップの周知など住民の避難行動を促すソフト面の対策を強化する重要性も確認されました。

【村上市 高橋邦芳 市長】
「どういう風に安全に避難行動を実現できるか、これからソフトの強化をしていくことが自然災害に対応していく意味で大きい」

村上市では8月に水害を想定した住民参加の防災訓練を行うことにしています。最終更新日:Wed, 21 Jun 2023 18:41:33 +0900