「早く雨降って」川底見えるほどの渇水…節水呼びかけ “緊急取水”に備え工事も【新潟・妙高市】

7月の梅雨明けからまとまった雨が降っていない新潟県妙高市。矢代川では川底が見えるほどの渇水が続いていて、市が新井地区の約9000世帯に節水を呼びかける事態となっています。
7月の梅雨明けからまとまった雨が降っていない新潟県妙高市。矢代川では川底が見えるほどの渇水が続いていて、市が新井地区の約9000世帯に節水を呼びかける事態となっています。

【住民】
「節水して努力はするけど、何せ夏なので水も必要だから。早く雨が降ってほしい」

呼びかけにより、対象地域の水道の使用量は約5%減少しましたが、浄水場への取水量は通常から半分以上減っています。

【妙高市上下水道局 松木博文 局長】
「今後も高温と雨が少ない状況が続くと思われるので、これから川から取水できなくなると対応が難しくなると」

こうした中…

【記者リポート】
「あちらの囲いの中にあるのが、消雪用の水の井戸です。ここから路上に配管が敷設されていますが、1km以上先の浄水場まで延ばす工事が行われています」

矢代川近くの路上に張り巡らされていたのは配水管です。

市は川の水がさらに減った場合に、消雪用の井戸から緊急的に取水する方針を決定。

井戸から浄水場までの約1.2kmの間に配管を敷設する工事を8月16日から始め、18日も炎天下の中、急ピッチで作業が進められていました。

【記者リポート】
「いま発電機の電源が入り、井戸から水がくみ上げられてきました。勢いよく水が出てきています」

井戸からは1日に1000トンの水を確保できる見込みで、18日夕方に工事は完了しました。

【妙高市上下水道局 松木博文 局長】
「かなりの量は確保できると思うので、当面は大丈夫なのかなと。一刻も早く雨が降ってもらいたい」

市は引き続き、節水への協力を呼びかけています。最終更新日:Fri, 18 Aug 2023 19:14:28 +0900