新潟県佐渡市相川地区の京町通り。“宵の舞”の開催を知らせる鐘の音が響き渡ると、色鮮やかな衣装を身にまとった踊り手たちが準備にとりかかります。
【子ども】
「すごく緊張する。皆の前なのでうまく踊れるといい」
【宵乃舞実行委員会 大桃一浩 事務局長】
「この相川の京町という素晴らしい町並みを舞台に、相川音頭を見て、聞いて、楽しんでいただけたら」
そして日の傾く午後7時、宵の舞が始まりました。
22回目となる今年は、新型コロナ禍前と同じ規模の12団体・約300人の踊り手が参加。
かつての鉱山の街としての面影を色濃く残す京町通りを舞台に披露される伝統の舞に、訪れた人たちは酔いしれていました。
【訪れた人】
「すごくかっこよかった。いっぱい練習したんだろうなという感じ。各団体によって踊り方も違うし、全員の一体感もすごいなと思った」
一方、たいまつの明かりが照らし出す佐渡市真野地区の大膳神社の能舞台では4日、薪能が行われました。
県内だけでなく県外・海外から集まった約210人を前に披露された演目は世阿弥の作と伝わる「高砂」。
訪れた人たちは、たいまつの明かりがつくりだす幻想的な雰囲気と伝統の舞に魅了されていました。
【訪れた人】
「由緒ある能舞台を見れたことと、立派に務めあげているなと思ってうれしかった。来ることができてよかった」
笛や鼓などの伝統の音色が島に夏の訪れを告げていきます。