梅雨明けを迎え、県内も夏本番に入りますが、そんな中、ひんやり体験ができると注目されているのが上越市にある正善寺ダムです。
７月２１日に行われたのは、高さ４７ｍ・幅１８７．５ｍを誇る正善寺ダムの見学ツアーで、ダム本体に入れるのが最大の魅力です。ひんやり体験の秘密はこの中に。薄暗いダムの内部に入ると…
【飛田厚史アナウンサー】
「ダム本体に入りました。一歩入ると、空気がひんやりしています」
ダム内部の気温は約２０℃と、外の気温を１０℃ほど下回っています。これがダムならではのひんやり体験だったのです。
標高約８０ｍのダム上部から階段を下り、内部を見学します。ダム内がなぜこんなに涼しいのか？そのヒントがこちらの水路にありました。
【飛田厚史アナウンサー】
「水が非常に冷たいです。凍えるような冷たさです」
【ダムを管理する職員】
「水温が５～６℃台」
ダム湖の底は夏でも水温が低く、この影響でダム内部も気温が低く保たれています。湿度の高い夏の空気が冷やされて、水分がもやとなって立ち上り…
【飛田厚史アナウンサー】
「メガネをかけていると大変ですね」
【参加者】
「いやぁ、曇っちゃって」
さらに階段を下っていくと…
【飛田厚史アナウンサー】
「今、標高５４ｍの地点まで降りてきました。気温は１０℃を下回っていて、そろそろ肌寒く感じてきました」
なんと、標高５４ｍ地点では気温約１０℃を記録していました。しかし、この涼しい空気の中…
【正善寺ダムの職員】
Ｑ．説明は熱かった？
「声が枯れてしまった。あれも説明したい、これも説明したい」
１９８４年の完成から約４０年。治水や飲料水の供給を続け、これまで一度も渇水や洪水を起こさなかった正善寺ダムの功績を伝えようと熱が入ったようです。
参加者は、ダムの仕組みや放流の方法などに丁寧に耳を傾け、学びを深めていました。
【参加者】
「夏場に来るには最高。見学すれば、皆さん普通に使っている水のありがたみが分かるのでは」
【参加者】
「分かりやすかった。家族にも見せたいと思った」
参加者にも正善寺ダムの魅力が伝わっていたようです。
【県地域整備部 水野隆 副部長】
「洪水から下流の皆様を守っていると伝えたい」
学びも多く涼しいダム見学。自由研究のテーマにもいいかもしれません。この見学会は２２日も予定され、来週には柿崎川ダムでも見学会が開かれます。最終更新日:Fri, 21 Jul 2023 18:44:02 +0900
