キルギス抑留の男性宅を大使が訪問「国に情報広げたい」 新潟との交流発展にも意欲

戦後キルギスに抑留された新潟県新発田市出身の男性の家をキルギスの駐日大使が訪れました。当時に関する資料を確認するとともに、今後、新潟との交流を発展させる考えを示しました。
戦後キルギスに抑留された新潟県新発田市出身の男性の家をキルギスの駐日大使が訪れました。当時に関する資料を確認するとともに、今後、新潟との交流を発展させる考えを示しました。

11月3日、新発田市を訪れたキルギスのオソエフ・エルキンベック駐日大使。手を合わせたのは、戦後キルギスに抑留された宮野泰さんの仏壇です。

第二次世界大戦のあと、ソ連軍に拘束され。キルギスで2年間の抑留生活を送った宮野さん。近年は、講演会などでその体験を伝える活動も行っていましたが、4年前に亡くなりました。

【宮野さんの長男の妻・智子さん】
「キルギスの方たちは皆さん、優しかったのだろうと思う。子どもたちと遊んだとか、そういうことも義父から聞いていた」

オソエフ大使は、抑留時の情報を得ようと今回、宮野さんの家族のもとを訪問し、宮野さんが残したキルギスに関する資料を確認。

【オソエフ・エルキンベック駐日大使】
「このような記事を読んだのは初めて」

資料を基に今後、大使館内に当時の様子などを伝える場所を設ける考えです。

【オソエフ・エルキンベック駐日大使】
「大使館を通じて、日本とキルギスの国のレベルまで、この情報を広げたいと思う」

【宮野さんの長男・俊さん】
「うちの親父のやってきたことがこういうふうな形で発展して、少しでもうまい方向に世の中がなれば一番いい」

また、オソエフ大使は今後、新発田市などと友好都市の関係を結ぶことにも意欲を示しました。最終更新日:Mon, 06 Nov 2023 19:21:39 +0900